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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第65話(第一部終了)
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オットは不安そうな表情をした。



「フン、酷いのはどちらだ?こちらはエレボニア帝国に対して敵対行動は取っていない上、宣戦布告もせずにメンフィル帝国領を襲撃した挙句、領主夫妻に危害を加え、メンフィル帝国の貴族の子女の誘拐までしたのだからな。そして極めつけは先程の貴族連合による襲撃並びに脅迫による誘拐行為だ。むしろエレボニア帝国は、メンフィル帝国との戦争を回避できる方法をエレボニア帝国に対して相当な怒りを抱いているメンフィル帝国自身が提案してやっただけでも感謝すべきだ。」

「…………………」

そして鼻を鳴らして不愉快そうな表情で呟いたヒーニアスの正論を聞いたその場にいる多くの者達は辛そうな表情や複雑そうな表情で黙り込んだ。



「―――どの道唯一虜囚の身でないエレボニア皇族であるオリヴァルト皇子とも合流できていない貴様らとこれ以上語る価値はない。―――失せろ。」

「お兄様!何もそんな言い方をしなくても……!」

Z組の面々を見回したヒーニアスの言葉を聞いたターナは真剣な表情で指摘し

「……まあ、ヒーニアスの言っている事も一理ある。シュバルツァー卿とお前達の学院の”常任理事”を務めているリウイ祖父上の顔を立てて、同席を許したが今からシュバルツァー卿と話す事は”メンフィル帝国内の話”だ。悪いが今すぐ退出してくれ。当然ツーヤの妹とはいえ、現在はエレボニア帝国の士官学院に所属しているセレーネもだ。」

「それと私達が来た事でユミルに滞在できるのかどうかを心配していると思いますが、メンフィル帝国人であるセレーネは当然ですが、セレーネ以外の皆さんのユミルを含めたメンフィル帝国領の滞在はリウイ祖父上が許可を出していますので、好きなだけ滞在してもらって結構です。」

エフラムはアリサ達を見回して指示をし、エイリークが説明を捕捉した。

「……行くわよ、みんな。」

そしてサラ教官が促し、アリサ達は応接間から退出した。



「むー!何なんだよ、あのヒーニアスって皇子!ユーシスでも比べ物にならないくらい滅茶苦茶嫌味な奴だね!」

応接間を出て別の部屋で待機し始めたミリアムは頬を膨らませ

「口を慎んで下さい、ミリアムちゃん。不敬罪に問われてもおかしくありませんよ?」

「ぶ〜……!」

クレア大尉の指摘を聞き、不満げな表情をしていた。



「……あのヒーニアスって皇子はともかく他の皇族達はそれなりに話せそうな雰囲気だったな。特に皇女達なら、わりと色々と教えてくれるんじゃねえか?」

「そうですわね……ただ、護衛の方々が私達と皇族の方達との接触を許してくれるかが問題ですが。」

「……今は話が終わるのを待って、後で男爵閣下達にどんな話だったか聞きましょう。」

トヴァルの
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