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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第65話(第一部終了)
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隊の隊長に成り上がる事もできるとは驚きましたね。)

(そっかな?オジサンなら平気でやりそうだと思うけど。)

真剣な表情でジストを見つめるクレア大尉の小声を聞いたミリアムは不思議そうな表情で指摘した。

「フフ、最後は私ですね。ターナ様の親衛隊の隊長を務めるシレーネと申します。シュバルツァー卿達が以前お会いした事のあるシグルーンとは同期の関係でもあります。」

ターナの背後に控えている女性騎士―――シレーネは柔らかな微笑みを浮かべて自己紹介をし

(シグルーン……”聖魔皇女”の親衛隊の副長を務めているあの騎士の事ね。)

(しかも親衛隊の隊長を務めているのだから、もしかしたらシグルーン中将よりも実力は上なのかもしれないわね……)

セリーヌの小声を聞いたエマは不安そうな表情でシレーネを見つめた。


「……よろしくお願いします。このような田舎にこれ程の戦力を割いて頂き、痛み入ります。」

デュッセル達の自己紹介が終わるとシュバルツァー男爵はエフラム達を見回して会釈をし

「フフ、田舎だなんて謙遜しすぎですよ。シュバルツァー卿もご存知の通り、シュバルツァー家の長女のエリゼはリフィアお姉様のお目付け役と共に専属侍女長を務めていますし、長男のリィンさんは”七大罪”の一柱、”精霊王女”、”女神”と交流を深め、メンフィルが目指す理想―――”光と闇の共存”に大きく貢献しています。そして何よりシュバルツァー家は将来クロイツェン州全土を納める事になるのですから、謙遜する事はありませんよ。」

シュバルツァー男爵の言葉を聞いたターナは微笑みながら答えた。

「え……」

「何だとっ!?」

「シュ、シュバルツァー家がクロイツェン州全土を納める事になるって……」

ターナの口から出た予想外の話にルシア夫人は呆け、ユーシスは信じられない表情で声を上げ、エリオットは不安そうな表情をし

「……どうやら既に”エレボニア帝国を滅ぼした後の事”を考えているようね……」

「………………」

セリーヌは目を細め、サラ教官は厳しい表情で黙り込んだ。



「―――ターナ、第三者を前に余計な情報を口にするなといつも言っているだろうが!?」

「あ”。ご、ごめんなさい、お兄様。」

「まあまあ……遅かれ速かれ”Z組”の皆さんは”戦争回避条約”を知る事になるでしょうから、その一部を教えた所でそんなに問題はないかと思いますよ、ヒーニアス皇子。」

ヒーニアスに怒鳴られたターナは表情を引き攣らせた後申し訳なさそうな表情で謝罪し、エイリークは苦笑しながらヒーニアスを諌めようとしていた。



「せ、”戦争回避条約”……?」

「……まさか、エレボニア帝国がメンフィル帝国との戦争を回避する為の条約で
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