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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第64話
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まずは―――」
エイリークとターナの提案を聞き、頷いた後兵士達に指示を出そうとした。
「ねえ!アルティナとクーちゃんの死体の処理はボクがしてもいいかな?」
するとその時ミリアムがエフラム達に声をかけた。
「ミリアムちゃん…………―――エフラム皇子殿下、エイリーク皇女殿下、ヒーニアス皇子殿下、ターナ皇女殿下。もしよろしければ敵の死体の処理は我々がしてもよろしいでしょうか?」
自分達を見つめて言ったミリアムの言葉を聞いたクレア大尉は真剣な表情でエフラム達を見回して頭を深く下げた。
「……私からもお願いします。幾らユミルに災厄を持ち込んだ者達とはいえ、この地で朽ち果てたのならば領主として彼らを埋葬してやりたいのです。殿下達がユミルの防衛の為にはるばる本国から派遣され、お忙しい身であるのは御承知ですが、どうか彼らを埋葬する時間を下さい……」
「あなた…………私からもお願いします。」
シュバルツァー男爵とルシア夫人もクレア大尉に続くように頭を深く下げた。
「……どうする?俺は別にいいと思うが。」
「領主夫妻の希望ならば仕方ない。それにユミルを防衛する為の陣もまだ築き上げていないから、そちらを先にこなすぞ。」
エフラムに視線を向けられたヒーニアスは冷静な様子で答え
「あ、それなら私とエイリークはシュバルツァー卿達への説明をするまでに空いた時間は温泉に浸かっているわね、お兄様、エフラム!行こう、エイリーク!」
「ちょ、ちょっとターナ!?」
「俺達の事は気にせず、ゆっくり湯に浸かって疲れを癒してきていいぞ、エイリーク。」
ターナはエイリークの手を引いて鳳翼館に向かい、その様子を見たエフラムは苦笑しながら二人に自分達の意思を伝えた。
「全く……とっくの昔に成人を迎えたというのにまだまだ子供だな。」
「ハハ……それがターナの良い所でもあるんじゃないのか?」
呆れた表情で溜息を吐いて眉を顰めるヒーニアスの意見を聞いたエフラムは苦笑しながら指摘した。
その後アリサ達はリウイ達によって殺害された貴族連合の協力者達をユミル郊外にある墓地に埋葬し終えた後エフラム達の説明を聞く為に男爵邸の応接間に集まった。
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