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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第64話
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バリィとクロチルダは悔しそうな表情で唇を噛みしめ、オルディーネからも悔しそうな様子のクロウの声が聞こえて来たが少しでも動けばクロチルダ達が殺された挙句一斉攻撃される事がわかっていたオルディーネは何もできず、動けなかった。



「――――取引だ、”蒼の深淵”。俺達が貴様らをこの場で見逃し、ルーファス・アルバレアの身柄を返して欲しくばリィン・シュバルツァー並びにエリス・シュバルツァーの身柄をメンフィルに返還しろ。期間はメンフィル帝国軍が次の”作戦”を開始するまでだ。先に言っておくが次の”作戦開始”は今日を入れて3日以内に行う。」

「「「……………………」」」

リウイが持ち掛けた”脅迫”と言ってもおかしくない取引の内容を聞いたエリゼは静かな表情で黙り込み、シュバルツァー男爵とルシア夫人は複雑そうな表情で黙り込み

「取引に応じなかった場合はどうするおつもりですか……?」

クロチルダは悔しさに表情を歪めながらリウイに問いかけたが

「答えは必要か?先に言っておくが万が一二人に危害を加えれば、降伏を望んでも貴様ら結社は勿論、貴族連合を”一人残らず滅する”。」

「……っ!」

膨大な覇気を纏うリウイの覇気をその身に受け、身をすくませた。



「わかり……ました……カイエン公に先程の取引内容を伝え……できるだけ早くそちらに二人を返還するように手配致します……」

「姉さん……」

「フン、自業自得ね。」

悔しさによって身体を震わせて唇を噛みしめながら答えるクロチルダの様子をエマは複雑そうな表情で見つめ、セリーヌは鼻を鳴らして呟いた。



「――シルフィ。」

「はい、リウイ様。――――みんな、もういいわよ。これで貴女達も転移手段が可能になりました。」

リウイに視線を向けられたシルフィエッタがその場で集中した後クロチルダに視線を向けて言った。



「…………みっともない所を見せてしまったわね、エマ…………二人には絶対に危害を加えないし、二人とも貴女達の元へと帰すから安心しなさい…………」

そしてクロチルダは杖を掲げて転移魔法を発動した後肩を落とした様子でエマに視線を向け

「姉さん…………」

クロチルダの様子をエマは複雑そうな表情で見つめていた。

「―――覚えておくといい、”蒼の深淵”。今回の貴様らの”敗北”は貴様ら結社の”幻焔計画”とやらが崩壊する”序章”である事にすぎないと。」

「………………っ!」

転移魔法によってクロチルダ達が消える際に呟いたリウイの言葉を聞いたクロチルダは悔しそうな表情でリウイを睨みつけながら消えた。そして”パンダグリュエル”はどこかへと去って行った。



「行ったか。――――エフラム。この場はお前達に任せ
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