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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第64話
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「ほえ!?”闇の聖女”ってそんな事もできるの!?」
「”闇の聖女”―――話に聞いていた以上にとんでもない術者のようね……」
「ええ…………婆様ですら足元にも及ばないかもしれないわ……」
プリネの説明を聞いたミリアムは驚き、目を細めてペテレーネを見つめるセリーヌの言葉にエマは複雑そうな表情で頷いた。
「リウイ陛下。私は捕縛したルーファス・アルバレアを帝都ミルスに連行する為、先に失礼しても構わないでしょうか?」
「ああ。」
「よくやったゼルギウス!さすがは余の自慢の騎士じゃ!」
ゼルギウスに視線を向けられたリウイは頷き、リフィアは嬉しそうな表情でゼルギウスを見つめた。
「お褒めに預かり光栄です。―――それではお先に失礼します。」
リフィアの言葉に微笑みを浮かべて会釈し、ゼルギウスは”帰還の耳飾り”でルーファスと共に転移し
「兄上……ッ!」
その様子を見ていたユーシスは声を上げた。
「―――形勢逆転だな、”身喰らう
蛇
(
ウロボロス
)
”。貴様らご自慢の”執行者”達に加えて”西風の旅団”の猟兵達も死に絶え、貴様ら自身も満身創痍の状態。この戦力差になってもまだやり合うつもりか?」
「……………ッ……!」
「グググググ……ッ!マスターさえいればこのような屈辱は受ける事はないと言うのに……!」
そしてリウイに問いかけられ、リウイの仲間達にそれぞれ武器を突きつけられているクロチルダとデュバリィが悔しそうな表情で唇を噛みしめてリウイを睨み
「”鋼の聖女”がいた所で状況は変わらないと思うがな。」
「何ですって!?マスターを愚弄するのはこの私が許しませんわ!」
呆れた表情で呟いたレーヴェの指摘を聞いたデュバリィはレーヴェを睨んだが
「ほう?この状況をどうやって切り抜けるつもりだ?少しでもおかしな真似をすればお前達の命はないぞ。」
「グググググ……ッ!」
レーヴェやリウイの仲間達によって全方位を包囲され、武器を突きつけられているデュバリィはレーヴェの言葉に唇を噛みしめた。
「戻ってくるのが遅いと思ったてきてみたら、随分とおかしな事になっているじゃねえか……!」
するとその時何とオルディーネが”パンタグリュエル”から現れ、ユミルに降り立った!
「クロウ……!」
「何をしに来たのよ!?リィンは無事でしょうね!?」
オルディーネの登場にエリオットは驚き、アリサはオルディーネを睨んだ。
「あいつは”招待”されている身なんだから、丁重に扱われている。それより……随分と好き放題に暴れてくれたじゃねえか?西風の連中もそうだがまさか”結社”の化物共に加え、あんな子供まで殺すとは幾ら何でもやりすぎじゃねえの
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