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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第63話
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げた!
「ゼノ……ッ!」
それを見たフィーは悲痛そうな表情で声を上げ
「…………―――これで楽にしてあげる。ゼロ・アンフィニィ!!」
フィーの悲鳴を聞いたエヴリーヌは普段敵を殺す際に浮かべているような凶悪な笑みを浮かべず、静かな表情で炎に包まれ、苦しんでいるゼノ目掛けて矢を放った!エヴリーヌの魔力と闘気が纏った矢は巨大な槍と化し、ゼノの身体を貫き、ゼノの身体にはぽっかりと穴が空いた!
「ガハッ!?ハハ…………団長………ようやく……会える…………な…………フィー…………達者…………で…………な……………」
心臓ごと身体を貫かれたゼノは口から大量の血を吐いて満足げな笑みを浮かべてフィーに視線を向けながら地面に倒れ、絶命した!
「ゼノ……レオ…………」
二人の絶命を見たフィーは辛そうな表情で顔を俯かせ、次々と出て来た涙をポロポロと地面に落とした。
「フィーちゃん……」
「フィー…………すまぬ……今のそなたに何と声をかければいいか、私には思いつかぬ……そなたの”友”として、失格だな…………」
フィーの様子に気付いたエマは悲しそうな表情をし、辛そうな表情をしているラウラは肩を落とした。
「……………わたしは大丈夫。ガレリア要塞跡で敵対した時点で”こうなる事”があり得る事は予測していたし、”猟兵”は常に”死”と隣り合わせである事を戦場に出た時から理解している。勿論エヴリーヌ達の事は恨んでいない。エヴリーヌ達とゼノ達は敵対関係で命をかけて殺し合った。―――ただそれだけだから。」
するとその時涙をぬぐったフィーは決意の表情でエヴリーヌ達やゼノとレオニダスの死体を見つめて呟き
「そなたは強いのだな…………」
フィーの答えを聞いたラウラは寂しそうな笑みを浮かべてフィーを見つめていた。
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