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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第60話
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安そうな表情をするルシア夫人を庇うような位置でルシア夫人の前にいるシュバルツァー男爵は不安になっている妻に声をかけて、安心させようとしていた。



「き、近代兵器どころじゃないんですけど……!」

「ア、アハハ……まさに”人外”同士の戦いだね〜。”特別実習”の時にガレリア要塞でベルフェゴールとエヴリーヌが見せたあの圧倒的な戦いも霞むほどだよ……」

「もはや常人が立ち入るのは許されぬ戦いだ……!」

「オーロックス峡谷での時の戦いは完全に手を抜いていたのか……!」

一方アリサとミリアムは表情を引き攣らせ、ラウラとユーシスは厳しい表情をし

「ひ、酷い戦いに巻き込まれたものだわ……アタシたちだけこの空間から脱出する方法はないのかしら?」

「今は動かず、自分達の身を守る事を最優先にした方がよさそうね……」

セリーヌとエマは疲れた表情で呟いた。



「ハハ……参ったぜ……幾ら何でもあんな戦いに手出しなんてできねぇよ。」

「ええ……下手に手出ししたら、巻き込まれて死ぬのがオチね。」

「そうですね。それ以前に私達がリウイ陛下に加勢する必要性は感じられません。何故なら……」

「―――リウイ陛下が圧していますわ。」

疲れた表情で呟いたトヴァルの言葉にサラ教官は重々しい様子を纏って頷き、クレア大尉の推測に続くようにシャロンが呟いた瞬間、リウイがあるクラフトをマクバーンに叩きつけていた。



「オォォォォォ…………!」

「ハハハハハハッ!こりゃあいい!もっと俺を満たせっ!!」

目にも止まらぬ速さで斬撃や突きを放ってくるリウイに対し、マクバーンは笑いながら攻撃を防御し

「奥義――――神破斬!!」

連携攻撃を終えたリウイはマクバーンから距離を取った後”神”と”魔”、両方の”気”を宿した一軒家の高さを軽々と超える衝撃の刃を放ち

「クク、無駄だぜ……!」

マクバーンは”焔”の結界にて全ての攻撃を防ぐクラフト―――フレイムガードでリウイが放った刃を受け止めた。するとその瞬間、衝撃波の刃は焔の結界を易々と切り裂き、マクバーンを襲った!

「な――――グアアアアアアアアア――――――ッ!?」

結界が破られた事にマクバーンが驚いた後瞬時に側面に跳躍して回避行動に移ったが、攻撃を回避しきれず、利き手でない腕が衝撃波の刃によって斬りおとされた!



「グッ!?ハ、ハハ……こりゃあいい……まさかこれ程とはなぁ、”英雄王”!!」

「………………………」

片腕を失った部分から大量の血を流し、腕を斬り落とされた事によって強烈な痛みを感じているにも関わらず狂気の笑みを浮かべて自分を見つめるマクバーンに対し、リウイは冷静な様子でマクバーンの言葉に何も答え
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