機動戦艦ナデシコ
1334話
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しても、突然世界が崩壊するわけではない。
……ただし、その世界の住人が一度覚えた異世界の存在や、その世界との貿易で得られる数多の品を我慢する事が出来れば、だが。
基本的に人間というのは、一度覚えた贅沢や楽しい事というのを我慢するのは難しい。
決して出来ない訳ではないが、本当の意味でそれを我慢出来る者が何人いるのやら。
シャドウミラーとの繋がりが切れれば、当然そういう者の矛先は俺達と交渉していた者達へと向かうだろう。
尚、一度覚えた贅沢を我慢出来ないというのは、俺自身が一番よく理解している。
ニーズヘッグという、俺の思い通りに動いてくれる機体に慣れている為、他の機体では基本的に満足出来ない。
それがこれ以上ない程に発揮されたのは、マクロス世界に行った時だろう。
VF-25というマクロス世界の最新鋭機に乗ったにも関わらず、反応速度の遅さに何度苛立たせられた事か。
その後YF-29に乗って多少は俺の反応速度に機体がついてこれるようになったものの、それでも当然ニーズヘッグには遠く及ばない。
……今はそのYF-29をシャドウミラーの技術班が改修してサラマンダーという機体にしたり、ミロンガをミロンガ改にしたりと、かなりマシになってきてはいるんだが、それでもやっぱりニーズヘッグの反応速度には遠く及ばない。
まぁ、ニーズヘッグは俺の為に技術班が総力を結集して作り上げた専用機で、新しい技術の発展がある度にニーズヘッグも改修されている。
フラッグシップ機としては、これ以上ない程に素晴らしい機体なんだから当然だが。
「ともあれ、だ。きちんと国同士の交流が行われる事になれば、ネギま世界から魔法使いを教師役として派遣して貰う事も出来る。そうすれば、この世界でも魔法は使えるようになるだろうな。幸い、この世界の魔力消費はそれ程多くはないし」
「魔力消費? それって何?」
リョーコの隣で俺の話を聞いていたヒカルが尋ねてくる。
「そうだな、簡単に言えばその世界によって魔法を使う時の魔力の消費が違うんだよ。分かりやすく説明すると、魔法の本場でもあるネギま世界で魔法を使おうとする時に消費する魔力が1だとすれば、他の世界では5だったり、10だったり、15だったりする。まだ俺達はそんな世界に遭遇した事はないが、もしかしたらネギま世界で1の消費のところ、2000とかそういう世界があるという可能性もある」
消費魔力量2000倍とか、普通の魔法使いに取ってはまず魔法を発動する事は出来ないだろうな。
魔力が極端に多い、ネギ、近衛、そして俺……エヴァやフェイト辺りも技術的な問題で魔法の使用は可能か?
「うげぇ。世界によって変わるのかよ。そういうのってやりにくくないか」
リョーコがうんざりとした表情で呟くが、その気持
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