機動戦艦ナデシコ
1334話
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い可能性の方が高そうだけど。
「なぁ、アクセル」
テンカワとミスマルのやり取りを眺めていると、不意にそんな風に声が掛けられる。
声のした方へと視線を向けると、そこにいたのはリョーコ。
何だか真面目な表情でこっちを見ている。
「何だ?」
「シャドウミラーに入れば、皆あそこまで強くなれるのか?」
「どうだろうな。ヤマダにも言った通り……」
「ダイゴウジ・ガイだ!」
いつものようにしつこく言い張ってくるヤマダの言葉を聞き流す。
「ヤマダにも言った通り、魔法ってのはある程度の場所までは誰でも到達出来る。基本的に俺達の使っているネギま世界の魔法は、誰でも使えるものだしな」
「……うん? じゃあ、誰でも使えない魔法ってのもあるのか」
「へぇ」
リョーコの言葉に、思わずそう呟く。
結構鋭いことを言ってきた為だ。
いや、鋭くなければエステバリス隊の隊長とかは出来ないか。
「ああ。俺達が使っているのはネギま世界の魔法。他にも門世界の魔法や、Fate世界の魔法といった代物がある。……まぁ、どっちの世界とも今は自由に行き来出来ないから、使って見せろと言われても出来ないが」
門世界の魔法に関しては、ホワイトスターに戻れば精霊の卵に所属している者達に言えば使って見せてくれるだろう。
ただ、Fate世界の魔法は基本的に魔術回路が血筋によって受け継がれていくので、何も知らない一般人が魔法を使うというのは不可能に近い。
……近いだけであって、息子の方の衛宮みたいに突然変異的に魔術回路があったりする一般人とかがいるから、必ずしも不可能ではないんだが。
「……なるほど。シャドウミラーに入ればその魔法を使えるようになるのか」
「いや、そうでもないぞ」
呟くリョーコの言葉に、首を横に振って口を開く。
「異世界間貿易の条約がきちんと締結されれば、人間同士の交流も可能になる。そうなれば、当然このナデシコ世界にも他の世界からやってくる奴がいるから、その時にネギま世界の魔法使いと上手くコンタクトを取れれば、個人的に魔法を教えて貰う事が出来る……かもしれない。色々とリスキーだからな」
基本的に個人間での契約である以上、余程の事がない限り上は動かない。
勿論他の世界に出向く……いや、正確にはホワイトスターを中継して他の世界に行く以上、その人物が何か問題を起こせば、それはその世界に対するペナルティ要素となる。
だからこそ、その世界の人間がゲートを使うのには厳しく制限されている訳だ。
どの世界にしろ、ホワイトスターを通した異世界間貿易というのは決して必須事項ではない。
元々シャドウミラーがいない状態で世界が回っていたんだから、もし何らかの原因でシャドウミラーがその世界から消えたと
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