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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第58話
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?」
シルフィエッタの説明を聞いたクロチルダとエマは驚き、アリサ達の元に駆け寄ったセリーヌはシルフィエッタを見て驚いた。
「馬鹿な……一体いつ、どのような方法でユミルに現れたというのだ……!?」
自分達が圧倒的不利であり、撤退もできないまさに”四面楚歌”にして”絶対絶命”の状況に陥ってしまった事に気付いていたルーファスが唇を噛みしめて呟いたその時
「――――メンフィルは各領に緊急時の際の転移魔法陣を街や村の郊外にも設置している。万が一”敵”に街中に設置している転移魔法陣を抑えられた時の為にな。」
漆黒の鎧を纏った男性がルーファスと対峙した!
「……っ!?貴殿は何者だ?メンフィル帝国軍に所属する者と見受けられるが。」
男性がさらけ出す闘気に呑み込まれ、男性の強さの片鱗を感じ取っていたルーファスは表情を歪めて男性に問いかけ
「――――我が名はゼルギウス・カドール。偉大にして大恩あるリフィア皇女殿下の親衛隊の隊長の任を務めている者だ。」
男性――――ゼルギウスは堂々と名乗り、大剣を腰につけている鞘から抜き、大剣であるにも関わらず苦も無く軽々と片手に持った状態でルーファスに剣の切っ先を向けた!
「!!あ、あの方がトヴァルさん達の話にあったリフィア殿下の…………!」
「とんでもない闘気だぜ……」
「……この凄まじい闘気……団長を軽く越えている。」
「まさかファーミシルス大将軍閣下や”戦妃”カーリアン様以外にもこれほどの使い手がメンフィルにいるとは正直驚きましたわ。例えルーファス様といえど、目の前の相手は”絶対に勝てない相手”ですわね。」
「兄上…………」
ゼルギウスの名を知ったクレア大尉は驚き、ゼルギウスの闘気を感じ取っていたトヴァルとフィーは真剣な表情をし、シャロンの推測を聞いたユーシスは複雑そうな表情でルーファスを見つめた。
「―――貴族連合の協力者共に告ぐ。ルーファス・アルバレアの身柄をこちらに渡し、更にアルティナ・オライオン並びに”怪盗紳士”ブルブランをこの場でお前達の手で処刑したのならば、この場は”見逃してやる”。さあ、どうする?」
そしてリウイはクロチルダ達を見回して宣言し、全身に膨大な覇気を纏って問いかけた!
「っ!!」
「…………」
「ほう?」
リウイの宣言を聞いたルーファスは一瞬でリウイ達―――メンフィル帝国の”狙い”を悟って唇を噛みしめ、アルティナは真剣な表情でリウイを見つめ、ブルブランは興味ありげな表情をし
「ええっ!?」
「メ、メンフィルがルーファスさんの身柄を!?な、何でだ!?」
「――――恐らくは貴族連合に対する人質にした後、彼の身柄と引き換えにリィンさんとエ
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