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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第58話
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のならもうちょっと速く来なさいよね。」

「その事ですが……まるで狙いすましたかのようなタイミングで現れた所を見ると恐らくは”私達が貴族連合の協力者達と戦っていた時点で既にユミルに到着していた”かと。」

クレア大尉とトヴァルは信じられない表情をし、サラ教官は厳しい表情で”パンダグリュエル”に視線を向けた後リウイ達を見つめ、シャロンは真剣な表情でリウイ達を見つめて推測した。



「フフッ、あなた達の団長―――”猟兵王”ルトガー・クラウゼルはこの私に相応しい獲物だったけど、あなたはどうかしらね?――――”破壊獣(ベヒモス)”レオニダス。」

「団長の仇――――”空の覇者”ファーミシルス……!」

不敵な笑みを浮かべるファーミシルスと対峙しているレオニダスは厳しい表情でファーミシルスを睨み

「クスクス、眼鏡のお兄さんはレン達が”遊んで”あげるわ♪」

「キャハッ♪今、思い出したよ♪その紋章……”リベールの異変”の時にエヴリーヌ達がいっぱい殺した雑魚共がつけていた紋章だね♪」

「ふふっ、私達が直々に相手にしてあげる事……光栄に思いなさい。」

「おいおいおい……”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”全員相手とか、マジで勘弁してや……!幾ら俺でも”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”全員を一度に相手するとか厳しすぎるで!?」

凶悪な笑みを浮かべるレンとエヴリーヌ、そして睡魔族の娘――――リウイの側室の一人、シルフィエッタ・ルアシアの連れ子である紅の殲滅姫(クリムゾン・ルインプリンセス)”の異名で恐れられているセオビット・ルアシアと対峙したゼノは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「ゼノ……レオ…………」

その様子を見ていたフィーはゼノとレオニダスの勝率が限りなく低く、二人が高確率で殺される事に気付いていた為辛そうな表情をした。



「ハハハハハッ!まさかこの地にて貴女と再び邂逅する事になるとは!我が麗しの”姫君の中の姫君(プリンセスオブプリンセス)”!そしてもう一人の我が好敵手よ!」

プリネ、ツーヤ、アムドシアスと対峙しているブルブランは高々と笑ってプリネ達を見つめたが

「―――”リベルアーク”で止めを刺さず、むざむざと撤退を許した結果私の友人達を傷つける事になってしまった私の責任………今、ここで果たさせて頂きます!」

「貴方の命運も今日で終わりです。―――”怪盗紳士”ブルブラン!貴方はここで仕留めます!」

「我と”美”を巡った好敵手よ。せめてもの手向けとして我自らの手でお前を”冥き途”へ送ってやろう!」

「なっ……!?」

決意の表情をしたプリネとツーヤ、そしてアムドシアスから向けられた膨大な殺気に圧されると共に自分の殺害宣言を聞き、絶句した。




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