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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第58話
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てわけか……!」
「……………………」
カイエン公爵の顔が現れるとセレーネとラウラは驚き、トヴァルは真剣な表情をし、クレア大尉は唇を噛みしめてカイエン公爵を睨んだ。
「フフ、聞いていた以上に奇妙な面々が揃っているようだな。ユーシス君とラウラ嬢は以前、レグラムで会って以来か。親元を離れて胡乱なる面々と行動を共にしているようだが……まあ、それに関しては”若さゆえ”と言ったところか。アルバレア公は激怒していたが社会勉強もたまにはいいだろう。」
「………っ………」
「くっ……わかったようなことを……」
「……そんなことを告げにわざわざいらしたのですか!?」
カイエン公爵の言葉を聞いたユーシスとマキアスは怒りの表情をし、ラウラはカイエン公爵を睨んで叫んだ。
「フフ、もちろん違うとも。リィン・シュバルツァー。今回は君に用があってね。突然だがこのような場を用意させてもらった次第だ。」
「……俺に……!?」
「フフ、直截に言おう。”灰の騎士”殿―――君を我が艦に”招待”したい。」
「っ……!?どういうことだ!?」
「フフ、帝国各地での華々しい活躍は耳にしている。それで、一度君とじっくり話し合ってみたいと思ったのだよ。これまでのこと……そしてこれからの事も含めてな。」
「それは……」
「ま、まさか……リィンを貴族連合に!?」
「そ、そんな……」
カイエン公爵の言葉を聞いてある事を察したガイウスは呆け、エリオットとセレーネは表情を青褪めさせた。
「招待に応じてくれればこのままユミルから引き上げる。それ所か、内戦が終わるまで一切の干渉をしないと約束しよう。……それでどうかな?」
「戯言を!ユミルはメンフィル帝国領です!カイエン公爵!貴方のしている事はメンフィル帝国に対する領地不法侵入並びに脅迫、誘拐、そして侵略行為です!これ以上エレボニア帝国がメンフィル帝国に対する”罪”を重ねれば、メンフィル帝国がエレボニア帝国に戦争を仕掛けた際兵士達だけでなく、民達までも虐殺される可能性もあります!貴方はそれすらもわからないのですか!?」
カイエン公爵の言葉を聞いたクレア大尉はカイエン公爵を睨んで叫び
「黙れ!下賤の輩には聞いていない!」
クレア大尉の反論に対し、カイエン公爵は聞く耳を持っていなかった。
「……………………――わかりました。そちらの申し出に応えさせていただきます。」
するとその時ヴァリマールからアリサ達にとって予想外の返事が返ってきた。
「ど、どういうつもり!?わざわざ本拠地に来いなんて、罠に決まっているじゃない!?」
「ありがとう、心配してくれて。だが、これは俺達にとってもチャンスなんじゃないかと
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