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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第55話
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我の回復にいいはずですわ。では、リィン様はお野菜のカットを。わたくしはその間にお肉の下ごしらえとスープの味付けをしておきますわ。」

「ええ、了解しました。」

そして二人は手分けして食事を作り始めた。



「〜〜〜〜〜〜♪」

「(……なんだかこうしていると本当に穏やかだよな。第3学生寮でのシャロンさんを思い出すというか……実は結社の執行者なんてのも本当じゃないような気がして……)痛つ………っ!」

鼻歌を歌いながら料理をしているシャロンを見ながら野菜を切っていたリィンは余所見をしていた為、包丁で指を切ってしまった。

「まあ、リィン様。いかがなさいましたか?あらあら、大変ですわ。指を切ってしまわれて……」

リィンの様子に気付いたシャロンはリィンに近づいて血を流しているリィンの指に視線を向けた。



「……はは、すみません。ちょっと考え事をしていて。大丈夫です、そんなに深くありませんから。」

「いけませんわ。すぐに血を止めませんと。じっとしていてくださいませ。」

シャロンの言葉にリィンが首を傾げたその時シャロンはリィンの指を自分の口に咥え込んだ。



「あむっ。」

「シャ、シャロンさん!?(う、うわ……)」

(ふふふ、昨夜あの軍人の”全て”を奪って何度も彼女の身体を貪った上、自分の将来の”妻”の一人にしたばかりだというのに”この程度”で慌てているとは、ご主人様の感覚は相変わらず理解できませんね。)

(ご主人様の初心な所はいつまで経っても直らないのが可愛くて素敵よね♪)

(クスクス……だからこそ今の状況になったのかもしれないわね。)

(ア、アハハ……た、確かにアイドス様の推測は一理あるかもしれませんね……)

シャロンの行動に慌てているリィンの様子をリザイラとベルフェゴールは微笑ましそうに見つめ、アイドスの推測を聞いたメサイアは冷や汗をかいて苦笑していた。



「はい、これで大丈夫ですわ。」

「シャ、シャロンさん。いくらなんでもそれは……」

「ふふ、どうかいたしましたか?絆創膏を持ってきますからそちらのお部屋でお待ちください♪」

リィンが焦っている様子を面白がるかのようにシャロンは微笑み

(からかわれているな……多分。ふう、心臓に悪いというか。)

自分がからかわれている事に気付いたリィンは疲れた表情をした。その後別室でシャロンの手当てを受けた。



「これでばっちりですわね。あとはわたくしに任せてリィン様は休んでいてくださいませ。」

「ふう、すみません。お役に立てなくて。」

「ふふ、いえいえ。とても助かりましたわ。アリサお嬢様の幼い頃を思い出してなんだか懐かしい気分になれましたし。お嬢様も転んでヒ
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