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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第54話
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剣でしょう!?この際アンタがそれを持っている事はどうでもいいとしても、そんなとんでもない剣をただの士官学院生にアッサリ渡していいと思っているの!?」
「へっ!?じゃ、じゃあその剣もレーヴェの剣と同じ……!」
「あ、あのエイドスさん。さすがにそれを渡すのは不味すぎる気がするのですが……」
「どう考えても”七耀教会”の連中が黙っていないぞ……」
顔に無数の青筋を立ててエイドスを睨んで怒鳴ったセリーヌの説明を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、トヴァルは疲れた表情で指摘した。
「渡す本人である”私”がいいと言っているんですからいいんです♪それに七耀教会の反応が心配でしたら、その剣を私がラウラさんにプレゼントして、その剣はラウラさんの所有物である事を七耀教会に私の用事が終わった後で私が説明しておきますから、心置きなく使ってもらって構いませんよ?それに倉庫に眠っているくらいなら、”前の持ち主”同様平和の為にその剣の力を求めている方に使ってもらった方がその剣も嬉しいと思いますし。後、私も”在庫処分”ができますから大助かりです♪」
笑顔を浮かべるエイドスの説明を聞いたその場にいる全員は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「本音が最後に出たわね。」
「ざ、”在庫処分”って………(エステルの先祖でしかも”女神”だけあって、自由奔放な性格や滅茶苦茶な所ですらエステルでも比べ物にならないよ……)」
「ア、アハハ……”外の理”で造られた武具ですらもエイドスさんにとっては”その程度の価値”と言う訳ですか……」
「というかその言い方だと他にもたくさん凄い効果が秘められている武具を持っていそうですよね……?」
エイドスの口から出たあんまりな答えにエステルはジト目になり、ヨシュアは疲れた表情をし、エマとセレーネは苦笑した。
「ね〜ね〜!他にもいっぱいあるんなら、ボク達にくれないかな?処分したいと思っているんなら、ボク達が全部もらって有効活用するからさ〜。」
「止めなさい!その女だと本当に実行しそうだから、洒落になっていないでしょう!?というかアンタもこれ以上頭痛の種を増やさないでよ!」
「ミ、ミリアムちゃん……確かに魅力的な話ですが、さすがにそれは色々不味すぎますよ……」
興味ありげな表情でエイドスを見つめて言ったミリアムの提案を聞いたサラ教官は疲れた表情でエイドスを睨み、クレア大尉は疲れた表情でミリアムに指摘した。
「残念です……これを機会に倉庫にある他の”私にとっては不要の武具や装飾品等”も皆さんにあげて処分しようと思っていたのですよ?どれも無駄に凄まじい力を秘めているせいで売ったり捨てたりする事もできませんからどうやって処分するべきか悩んでいた
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