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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第54話
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「まあまあ。黙っていればわからないと思いますよ?」

「ア、アハハ……さすがに婆様に誤魔化すわけにはいきませんし、それ以前に勘付かれるかと思います。」

「というかアンタ、女神の癖に誤魔化す事を推奨する事に何とも思わないの?」

エイドスの答えにエマは苦笑し、セリーヌは呆れた表情で指摘したが

「フウ、何度も言っているように私は”ただの新妻”ですよ?」

エイドスは溜息を吐いた後不思議そうな表情で首を傾げて答えてその場にいる全員を脱力させ

「…………ああ、そうね。どうせその答えしか返ってこないとわかっていて聞いたアタシが馬鹿だったわ……ハア……もうこうなったら、全部エイドスの独断専行って事で押し通すしかないわね…………」

「お願いですから、いい加減認めて下さいよ〜!」

セリーヌは遠い目で呟いて溜息を吐いた後小声でブツブツ呟き始め、アリサは疲れた表情で指摘した。



「それと―――ラウラさんにはこれを。」

そしてエイドスは異空間から膨大な聖なる霊力(マナ)を纏わせ、白銀に輝いている美しい長剣を取りだしてラウラに手渡した。

「これは……見事な剣だ。下手をすればウィルフレド殿に授けてもらったこの剣や父上が持つ”宝剣ガランシャール”より上かもしれぬ……」

手渡された剣から感じる霊圧にラウラは驚き

「――――”スウァフルラーメ”。”決して砕けぬ心”を意味する剣です。更には剣自身にも意思があり、持ち主が何者にも負けない強い心を念じれば”真の姿”を現し、”黄金の勝利”を持ち主に捧げてくれる剣です。」

驚いているラウラに説明した。



「”黄金の勝利”……」

「け、剣自身に意思があるって……」

「ひ、非常識すぎる……」

「確かに凄いが……エイドスさんならそのような剣を持っていてもおかしくないと思うが。」

「フン、確かにな。……最も本人は”ただの新妻”だと言っているが。」

「ちょ、ちょっと待って!?説明を聞く限り、その剣……かなりヤバイ代物じゃないの!?」

「どう考えても”古代遺物(アーティファクト)”に値する武器だと思うのですが……」

説明を聞いたラウラは呆け、エリオットとマキアスは大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ガイウスの言葉を聞いたユーシスは呆れた表情でエイドスを見つめ、エステルは驚き、ヨシュアは疲れた表情で推測し

「ええっ!?」

「ア、”古代遺物(アーティファクト)”!?」

ヨシュアの推測を聞いたリィンとアリサは仲間達と共に驚きの表情で声を上げた。



「ア、ア、アンタねえ!?その”剣”……オーロックス峡谷で現れた”劫炎”が持っていた”この世界で存在するはずがない剣”――――”外の理”で造られた魔
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