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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第54話
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兵”でしたか?エマさんの霊力(マナ)でもそのアーツを使えば一瞬で効果範囲にいる機甲兵全ても破壊できますし、リィンさんが乗っている”騎神”でしたか。あれも無視できない程のダメージになると思いますよ?」

「なっ!?全属性が込められた”無属性アーツ”なんて聞いた事がないぞ!?」

「更にはエマさんのような術者としてもまだ若い方でもあの機甲兵を容易に破壊する上、”騎神”も無視できない程のダメージを与える威力ですか……」

「ほえええええ〜!?いいんちょ、そんな凄いアーツを使えるようになったんだ!?」

「いいんちょ、パワーアップだね。」

エイドスの話を聞いたマキアス、クレア大尉は呆け、ミリアムは目を丸くし、フィーは興味ありげな表情でエマを見つめていた。



「アハハ……膨大な霊力(マナ)が必要な為乱発はできませんから、使い所が難しいアーツでもありますけどね。」

「ア、ア、アンタねえ!?”伝説魔法(レジェンドアーツ)”をまだ一人前の”魔女”にもなっていないエマに”試練”の類すらもさせずにそんなあっさり教えるなんて何を考えているのよ!?」

エマが苦笑したその時我に返ったセリーヌが疲れた表情でエイドスを見つめて怒鳴った。



「レ、”伝説魔法(レジェンドアーツ)”!?何それ??」

「”伝説(レジェンド)”の名を冠している事からしてとてつもないアーツのように聞こえるのですが……?」

「”伝説魔法(レジェンドアーツ)”ってのは古文書に記されてある存在すらも疑われているまさに”伝説”の”魔法(アーツ)”よ。アタシやエマの一族―――”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”でも限られた人物達―――例えばヴィータとかでないと読む事を許されない古文書に載っている”魔法(アーツ)”よ。色々仮説があるから、実際どんな効果を持っているのかわからないわ。」

驚いている様子のエステルと表情を引き攣らせているセレーネの疑問にセリーヌは疲れた表情で答え

「ええっ!?」

「”結社”の最高幹部クラスでようやく名前だけを知る事ができるアーツかよ……ハハ、さすがは”空の女神(エイドス)”が”奥の手”扱いしているアーツだな。」

「よかったな、委員長。」

セリーヌの説明を聞いたリィンは驚き、トヴァルは呆けた後苦笑し、ガイウスは静かな笑みを浮かべた。

「アハハ……ね、ねえ、セリーヌ。全て終わって故郷に戻った時、(ばば)様にどう説明すればいいのかしら……?」

「ハア……そんなのこっちが聞きたいくらいよ。その時の事を考えると頭痛がしてきたわ…………エマに何て事をしてくれるのよ……」

冷や汗をかいて表情を引き攣らせているエマに視線を向けられたセリーヌは疲れた表情で溜息を吐いた後エイドスをジト目で睨んだ。


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