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焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
少女の正体
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んだけ食っといて、まだ足りないって言われたら困るけどな。


さて…、


「そんじゃそろそろ話をききたいんだけど」


そう言って、俺は今まで持っていた書類の束を、少女の目の前に置いた。



「お前は初代フェニックス。シルバ・フェニックスが生み出した、人工悪魔。



―――――――悪魔の肉体を素体にして造られた、英雄、『呂布(りょふ)奉先(ほうせん)』のクローン。それで間違いないな?」


俺の言葉に目の前の赤い髪を持つ少女は、ただ無言で、


「ん(コク)」


頷いた。


















晩年、シルバ・フェニックスはいくつかの研究に取り組んでいた。


その研究の一つこそが、『英雄の能力(ちから)を持つ悪魔のクローンの創造』である。


『英雄』。


それは、人間の中で稀に産まれる、人外をも凌駕する力を持った、英雄の能力を継ぎし者たち。シルバが生きていた時代にもその存在はいた。


そして、シルバは、その者たちの戦ぶりを見て思ったのだ。


『人間として産まれてきてあれだけの強さならば、悪魔として産まれてきたのなら、どれほどの能力(ちから)を発揮するのだろうと。』


それは馬鹿げた発想と言ってもいいだろう。


英雄とは人間にして人外を超えるから英雄と言うのだ。悪魔に産まれた者が、英雄の能力(ちから)を手に入れることは有り得ない。


しかし、シルバはこう考えた。


『産まれることがないなら、造ってしまえばいい』と。


彼がやったことは単純明快。自らが造った人工(クローン)悪魔創造技術。その人工悪魔を産み出す過程で、採取した英雄の血を混ぜて造りだす。ただそれだけ。


そうして産まれたのが、


「お前さんというわけか?」
「(コク)たぶんそれであってる」


俺の言葉に頷く少女、呂布。


どうやら、彼女も、自分がどのような存在なのか、ちゃんと把握しているらしい。


しかし、こんなほのぼのしたのがあの三国志最強の武将のクローンでいいのかねぇ?そんなことを考えながら、俺は気になっていたことを呂布に聞いてみることにした。


「それで、なんでお前はあそこに封印されていたんだ?」


そう、俺が気になっていたのはそこなんだ。


シルバが目の前の少女を造り上げるために使った悪魔のクローン技術。


作り上げた理由はどうであれ、これはかなり凄い技術だということは、あまり頭のよくない俺でもわかる。


なにせ、シルバ・フェニックスが生きていた時代は、未だに悪魔の(イーヴィルピース)がない時代。晩年にやっとあの大戦争が
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