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焼き鳥ハイスクールD×D 〜 ちょいワルホスト系に転生した男 〜
少女の正体
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んだけ食っといて、まだ足りないって言われたら困るけどな。
さて…、
「そんじゃそろそろ話をききたいんだけど」
そう言って、俺は今まで持っていた書類の束を、少女の目の前に置いた。
「お前は初代フェニックス。シルバ・フェニックスが生み出した、人工悪魔。
―――――――悪魔の肉体を素体にして造られた、英雄、『
呂布
(
りょふ
)
奉先
(
ほうせん
)
』のクローン。それで間違いないな?」
俺の言葉に目の前の赤い髪を持つ少女は、ただ無言で、
「ん(コク)」
頷いた。
☆
晩年、シルバ・フェニックスはいくつかの研究に取り組んでいた。
その研究の一つこそが、『英雄の能力(ちから)を持つ悪魔のクローンの創造』である。
『英雄』。
それは、人間の中で稀に産まれる、人外をも凌駕する力を持った、英雄の能力を継ぎし者たち。シルバが生きていた時代にもその存在はいた。
そして、シルバは、その者たちの戦ぶりを見て思ったのだ。
『人間として産まれてきてあれだけの強さならば、悪魔として産まれてきたのなら、どれほどの
能力
(
ちから
)
を発揮するのだろうと。』
それは馬鹿げた発想と言ってもいいだろう。
英雄とは人間にして人外を超えるから英雄と言うのだ。悪魔に産まれた者が、英雄の
能力
(
ちから
)
を手に入れることは有り得ない。
しかし、シルバはこう考えた。
『産まれることがないなら、造ってしまえばいい』と。
彼がやったことは単純明快。自らが造った
人工
(
クローン
)
悪魔創造技術。その人工悪魔を産み出す過程で、採取した英雄の血を混ぜて造りだす。ただそれだけ。
そうして産まれたのが、
「お前さんというわけか?」
「(コク)たぶんそれであってる」
俺の言葉に頷く少女、呂布。
どうやら、彼女も、自分がどのような存在なのか、ちゃんと把握しているらしい。
しかし、こんなほのぼのしたのがあの三国志最強の武将のクローンでいいのかねぇ?そんなことを考えながら、俺は気になっていたことを呂布に聞いてみることにした。
「それで、なんでお前はあそこに封印されていたんだ?」
そう、俺が気になっていたのはそこなんだ。
シルバが目の前の少女を造り上げるために使った悪魔のクローン技術。
作り上げた理由はどうであれ、これはかなり凄い技術だということは、あまり頭のよくない俺でもわかる。
なにせ、シルバ・フェニックスが生きていた時代は、未だに悪魔の
駒
(
イーヴィルピース
)
がない時代。晩年にやっとあの大戦争が
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