第五章
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!」
「ナイス貧乳ーー!」
おおおおお、と何故か先程よりも濃い反応が人々から返った。
この兄弟は……!
「ええと? 何だって? 手術とかしたんだって?」
「いや、だから、それはな――ああ、面倒だからちょっとそこ座れよ。なあ、馬鹿兄弟」
馬鹿を睨む。後ろの馬鹿にも振り返って睨む。
両者、否定の反応。
「お前、そうまでして貧乳になりたかったのか?! そんなに貧乳好きか? 好きか!」
ああ、この目の前の馬鹿は蹴ろう。
膝蹴りをぶち込んだ。
さて、後ろの奴は、回転蹴りでいいだろう。
……いないし。
「お、お前らなぁ。それに、そっちの馬鹿。ひ、人に言って良い事と悪いことが――」
「でも、結果としてみたら、お前は男になったんじゃない! 貧乳になったんだ!」
「違うぞ。トーリ。貧乳は、正純の趣味だ」
「いや、だから、そのなぁ!」
「違うのかよ! じゃあ、お前は今巨乳か?」
何を言っても無駄なのか……!
ズボンは葵に引きずり降ろされるわ、ユーキに股間をモロ触られるわ、胸タッチまでしてくるわで。
……ユーキの方が酷いぞ。股間タッチに、胸タッチだ。葵はユーキの手越の胸タッチだ。実害的には、葵がズボンおろし。ユーキがそれ以外全部。
「色々と……そういうことを苦にする人もいてなあ!」
「あ? じゃあ、お前、そういうタイプなのかよ? だったらマジ謝るし、同害復讐として、俺のズボンおろして、手越で貧乳揉んでいいけどさ。兄ちゃんの方は、ちょくで貧乳タッチと股間タッチしていいけどさ。――そこんとこ、どうなの?」
「正純は、自分の身体のこと、苦にしてるのか? あと、同害復讐するならしてもいいけど……」
問われて、考えた。
わだかまりはあったが。
「……今は単品の苦よりも総合的激怒の方が勝っているだけだ!」
「トーリ。正純は子供は産めるし、完全に女確認したし、誰も貰い手がいないなら俺が貰ってやる予定だし、まあ、そんな感じ?」
おい、感じかよ。
というか、いいのか。全国放送で、言っちゃってるぞ!
「そんな感じ? そんな感じ! でもよぉ。セージュンにも選ぶ権利あるんだから、兄ちゃんの先走り予約は、最終手段だよなぁ……、貧乳義理姉ちゃんかあ」
いや、待て。
話が飛躍し過ぎだ。
それに、私の父がそんな勝手を――。
「ホライゾンさ、感情とか全部、大罪武装にされてんだってな。そんでまあ、三河の君主で自害がどうのこうのと。だからまあ、そんな状況作っちまえるアイツの親父はとんでもない極道だと思うんだけどよ。ホライゾンのこと嫌いだったら、魂残さず全部大罪武装だよなぁ」
いきなり、葵が笑みと共に言った。
「オメエとオメエの父親がどうなのか
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