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もう一人の八神
新暦76年
memory:09 クリスマス
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間はすぐに終わってしまうものでクリスマスパーティーも終わりを迎えた。

『はやてさん、今日はありがとうございました!』

「どういたしまして。そんじゃみんな気ぃつけてな」

「それでは主はやて」

「シグナム、シャマル、みんなのことお願いな」

「わかりました。それじゃあみんな家まで送るから車に乗ってねー」

シグナムとシャマルはみんなをそれぞれの車に乗せて行った。
それを見送った後隣を見る。

「あれ? ミウラはみんなと一緒に帰んなくていいの?」

「え? 聞いてないんd…ないの? ボク、はやてさんに伝えてるはずなんだけど……」

「……姉さん?」

ジト目で姉さんを見た。
あははー、と頬を掻きながら目を逸らした。

「い、いやー、なんと言うか悠莉に伝えるんすっかり忘れてたわ……」

……今日の時間を空けるのに忙しかったからっていうのはわかるけとさ、忘れないでよ。

呆れ半分でため息を吐くと何を勘違いをしたのかミウラがおどおどしだした。

「ゆ、悠莉くん! えっと、えっとね、伝え忘れたはやてさんが悪いんじゃなくて……。と、とにかくボクが悪いの、だからっ!」

「あー…ミウラストップ。別に怒ってるわけじゃないから落ち着いて」

必死に姉さんを弁明する姿にクスリと笑みがこぼれた。
それを見て落ち着きを取り戻した。

それからミウラが残っている理由を聞いた。

「つまりは両親が二人揃って仕事が入ったから泊まっていくと」

「やっぱり迷惑、だった?」

不安気に見つめるミウラに首を横に振る。

「そんなことないよ。ただ姉さんには事前に言ってほしかっただけだよ」

そして風邪をひいたらいけないと言って家の中へ戻った。

それから片付けを始めた。
ミウラも手伝ってくれたこともあって時間は然程かからなかった。

-side end-

-side ミウラ-

お風呂から上がると悠莉くんの姿が無くなっていて、代わりにヴィータさんが帰って来ていた。

「ヴィータさんおかえりなさい」

「おう、ただいま。パーティーは楽しめたか?」

「はい! 美味しいもの食べてみんなでゲームしたりでとっても楽しかったですよ! あ、でもライくんがちょっと……」

「またライのやつか。アイツも悪いやつじゃねぇんだけどな……」

ヴィータさんはため息を吐きながら呟いた。

ライくんはヴィータさんの言う通り悪い人じゃない。
悠莉くんと同じで年下のボクたちから見たら面倒見のいいお兄さん。
ただ真剣なときよりもおちゃらけている姿が強いからつい……。

「あっ、ところで悠莉くん知りませんか? ボクがお風呂に入る前までいたんですけど……」

「悠莉ならいつもの海
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