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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話その3 後方支援体制構築も大切です!
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から。

「アルレスハイム星系でのカイザーリング艦隊の敗北は、サイオキシン麻薬のせいだということになっていたけれど、おそらくは軍、政財界、そして地球教と、かなりの広範囲にわたって麻薬は広まっていると思うわ。なにしろ帝国と同盟とが秘密裏に結託して調査したというくらいだから。さて、いったいどこが総本山なのかしらね」
「それについては、グリンメルスハウゼン子爵閣下の情報網を広げて調べているけれど。まだ確証はつかめないのよね。これについては数年がかりの地道な作業が必要だと思うわ。いずれ一斉摘発を行うつもり」

 私はうなずいた。しかし、考えれば考えるほど難しい。私たちがラインハルトに代わって覇権を取るのであれば、まだ簡単なのだけれど、今回難しいのは「ラインハルトの偉業を助け、なおかつ反ラインハルト転生者たちからラインハルトを守り、さらにラインハルト本人から睨まれないようにする」という様々な縛りがあるところなのだから。

「そうよ。私たちが単なる転生者だったら、いっそ楽だったけれど。この世界に転生するにあたって『ラインハルトを守ります!チート共には負けません!』なんて銘うってるからね。あのヴァルハラの爺様、とんでもない課題を私たちに押し付けてくれたわね」

 アレーナが私の考えを読み取ったのだろうか、そう言ったが、どこか楽しそうだった。

 まぁいいわ。それでこそ前世以上に腕の振るいがいがあるというものだから。

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