新暦76年
memory:08 親友とその妹
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は「あいよ」と返事を変えしドアを開いた。
そして部屋の外にを見てベットから飛び起きてしまった。
え、え? ……えええぇっ!?
「な、なななんで悠兄ぃが!?」
「準備もある程度済んだからお前のお見舞いに来てくれたんだよ。お前が心配だからって」
「悠兄ぃ……」
やっぱり悠兄ぃはやさしいなー。
「驚いてくれてなにより。ところで食欲ある? お粥作ったんだけど」
「あっ、あr「スマン悠、リオは食べないらしい」……え…?」
お兄…ちゃん……?
食べたいって言おうとしたらお兄ちゃんに遮られた。
「え? そうなの? おばさんが何にも用意してないって聞いたからもしかしてって思ったんだけど……何かごめんね?」
「だ、だってそれはぁ……」
悠兄ぃが来る前に言ったことの原因のお兄ちゃんを見る。
「一言も俺が作ったなんて言ってないぞ」
それを聞いた途端涙で視界が滲む。
でも悠兄ぃがいるから涙を見せないようにって袖で拭いて俯く。
≪ライ、これは一体どういうことなのかな?≫
≪……オーケー、少し落ち着こう。頼むからリオには見えない角度でシューターを放とうとしないでくれ。……まだ怒るなよ? ちょっと調子に乗ってからかってみたんだが……見ての通りやりすぎた≫
≪バカかお前は……。私言ったよね、何もしなくても私が突然来たら驚くだろうって。それにお前自身がリオちゃんが病人だぞ、とも言ったよな?≫
≪うっ、確かにそう言ったが……ま、これは一旦置いといて≫
≪そうだね。あの時驚かしたいと言った私にも責任はあるから…今するべきは―――≫
≪≪リオ(ちゃん)に謝らないとな≫≫
-side end-
-side 悠莉-
結論だけ言えば私もライも許してもらえた。
ただ、ライの場合は何というか…微妙な所だ。
リオちゃんはライの言葉には反応せずに無言を返すだけ。
流石のこれには私も苦笑して仕方ないかで片づけた。
で、現在はというと、
「悠兄ぃはやく〜」
「はいはい」
泣き顔は何処に行ったのかと思わせるくらいの笑顔で私の膝の上に乗り、口を開けて次を待っている。
急かすリオちゃんに返事をしながらスプーンにお粥を乗せて口に運ぶ。
そしてライなんだが……
「リ、リオさん? いつまでこの体勢をとらなければならないんでしょうか……? そろそろ限界が…っ」
なぜか部屋の隅で大腿四等筋をプルプルとさせながら空気椅子をさせられている。
「ダーメ、あたしが食べ終わるまでそのままだから。悠兄ぃあ〜ん」
ここまでの流れを簡単に思い返そうと思う。
私、許される。ライ、許されず。
↓
ライ、なんでも言うことを聞くからと懇願。
↓
リ
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