2章〜異界化王都〜 異伝〜遥かなる記憶 第1話〜
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「へ………?」
娘の行動をリースは呆けて見つめていた。
「………………ん。」
そして娘は口の中にあるチョコレートを噛み砕いた後
「んんっ………!?」
なんと少年に口付けをした!
「………ん…………」
「!?!!!!!?????んうっ…………!?」
少年は驚きの表情で娘に娘が口にしたチョコレートを口移しに食べさせられた!
「………はわわ………」
一方娘の行動を少女は慌てた様子で見つめた。
「………ふう。うん、こんなもんかしら。」
そして娘は少年から離れて、安堵の溜息を吐いた。
「………うぐっ………ケホケホ………な、な、な………なにすんねん、いきなりっ!」
一方少年は呆けた表情をした後、娘を睨んで怒鳴った!
「ふふっ、よかった。やっぱり甘いものは元気が出るでしょう?」
「元気出たんやない!ぶったまげただけやっ!いきなりこんな………ち、痴女かアンタっ!?」
「あら、リースといい、最近の子供は難しい言葉を知っているのねぇ。日曜学校で教わる言葉じゃないと思うんだけど………」
「ねえさま、そういうもんだい………?」
少年に怒鳴られ呑気に首を傾げている娘に少女は冷や汗をかいて尋ねた。
「そ、そうや!そういう問題とちゃうわ!………って………あんたらのカッコ………」
少女の言葉に少年は同意した後、娘と少女の服装を見つめてある事に気付いた。
「うふふ………自己紹介がまだだったわね。………私の名前は、ルフィナ。ルフィナ・アルジェントよ。この子は、妹のリース。あなたの名前も………教えてもらえないかな?」
少年の言葉を聞いた娘――ルフィナは自分の妹である少女――リースと並んで優しい微笑みを浮かべて自己紹介をし、そして少年の名を聞いた。
この出会いが後に”千の腕”と称された”星杯騎士”ルフィナ・アルジェントとその姉と自分と姉が出会った少年を追うように”星杯騎士”になったリース・アルジェントと少年の運命の出会いであった…………
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