第6話(1章終了)
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…挨拶代わりに一つだけ教えておこう。我が名は”黒騎士”。偉大なる”王”に仕える”影の国”の守護者なり。それとこれは我が背後を取った娘………お前への健闘賞だ。受け取るがいい。それでは、さらばだ―――」
そして男――黒騎士は消えようとした。黒騎士が消える寸前にケビン達は慌てて駆け寄ったが、一足遅く黒騎士は消えた。しかしその代りに黒騎士が消えた後、なんと封印石が現れた!
「くっ……」
「き、消えちゃった………………」
「………………………」
黒騎士が逃げられた事にケビンは唇を噛み、ティータは信じられない表情をし、リースは不安げな表情で黙っていた。
「何者かはわからないが…………一つはっきりした事がある。………どうやら我々には明白な『敵』がいるという事だ。」
「………ええ、そうですな。それもどうやら………とびっきり厄介な敵みたいや。」
そして真剣な表情のユリアの言葉にケビンは重々しく頷いた。
「そういえばさっきの黒騎士?だっけ。そいつが消えた後、リタの為になんか訳のわかんない石を残したみたいだけど………」
「……それが”封印石”だよ、マリーニャちゃん。」
「これが!?こんなのにあたしが入ってたの………!?」
リタの説明を聞いたマリーニャは驚いて封印石を見つめた。
「ね、ねえリタちゃん。さっきの黒いお兄さん、リタちゃんへの”健闘賞”って言ってたけど………」
「…………多分、私が関係している人が封印されていると思うわ。(まさか…………!)」
(リタへの”健闘賞”って事は”あの子”しか思い浮かばないんだけどね………ま、何はともあれ心強い仲間がまた増えるわね。)
ティータに尋ねられたリタは頷いた後、”封印石”の中にいる人物に察しがついて、信じられない表情をして封印石を見つめた。また、同じように察しがついたマリーニャは口元に笑みを浮かべて封印石を見つめた。
そしてケビン達は一端情報を纏める為、そして新たな封印石を解放する為に庭園に戻った…………
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