第5話
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「説明をしないと納得してくれなさそうだからね。説明をした方がいいと思うよ。」
「は〜………わかったわ。………あたしが仕え、そしてあたしに力を与えてくれるご主人様―――セリカ様の事はあんた達はどこまで知っているの?」
リタに言われたマリーニャは溜息を吐いた後、真剣な表情でケビン達に尋ねた。
「セリカ………聞き覚えのある名前だな……?」
「ユリアさんもですか?わたしも聞き覚えがあるんです。」
セリカの名前を聞いたユリアとティータは首を傾げたが
「セリカ………………んな!?まさかプリネ姫が言ってた”神殺し”っちゅう奴か!?」
ケビンは考え込んだ後信じられない表情で叫んだ。
「”神殺し”………?ケビン、一体何なの?」
一方訳がわからなかったリースはケビンに尋ねた。そしてケビンはかつてプリネから聞いた”神殺し”の存在をリースに説明した。
「……………………」
ケビンの説明を聞き終えたリースは厳しい表情でマリーニャを睨んだ。
「あ〜、もう。宗教関係者に話したらこうなるから説明したくなかったのよね〜。」
リースの様子にマリーニャは疲れた様子で溜息を吐いた。
「こらこら、リース。そう睨んだらあかんやろ。」
「けど、ケビン。神を殺して肉体を奪った存在なんて私達にとっては。」
ケビンに指摘されたリースは反論しようとしたが
「リース。」
「…………………ごめん、軽率だった。………申し訳ありません、マリーニャさん。貴女が何かした訳でもないのに睨んでしまって………」
真剣な表情のケビンを見て、状況を理解したリースはマリーニャに謝罪した。
「別にいいわよ、慣れてるから。それで?あたしがご主人様――”神殺し”の”使徒”と知って、それでも協力していいの?」
「オレ等の世界では”神殺し”さんの事は一部の人しか知らんし、”神殺し”さんの存在は上に報告してまへん。ですから協力をお願いします。」
「へ〜……神に仕えているのに、ご主人様の事を黙っててくれるんだ?」
「プリネ姫もこちらの世界に来ることはないと言ってましたし。………それより話によるとマリーニャさんは”第二使徒”と言ってましたが、他にも”使徒”がいるんですか?」
「ええ。あたしを含めて”使徒”は全員で5人よ。」
「という事はマリーニャさんのように”神殺し”さんや”使徒”さん達も巻き込まれている可能性はありそうですな………」
マリーニャの説明を聞いたケビンは考え込んだ。
「ええ、ご主人様を含めたみんなを探すためにもあんた達に力を貸すから、よろしくね!」
こうしてマリーニャを仲間に加えたケビン達は探索に戻り、ある広い場所に到着すると、中央から妖しげな光陣が出現した!
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