1章〜影の国〜 第4話
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「いや………正直、見当もつかない。巻き込まれたのが私だけならまだ安心できるんだが………」
「アルセイユがあるっていう事は他のクルーの人達もいる………そういう事なんでしょうか?」
ユリアの話を聞いたティータは心配そうな表情で呟いた。
「ふむ………現時点では何とも言えんな。」
「ええ。先ほど艦内を探索しましたがユリアさんの”封印石”以外誰もいませんでしたし。」
「…………………………ケビン神父、それからシスター・リース。君達は既にこの場所の探索を始めているそうだな?」
ケビンとリタの話を聞いたユリアは考え込んだ後、ケビンとリースに尋ねた。
「ええ、まあ。」
「………まだ探索を始めてあまり経ってはいませんが。」
「ならば………私も是非、協力させてほしい。部下達の安否も気になるしアルセイユが動かない理由も確かめる必要がある………そのためには君達に協力させてもらうのが一番の近道のようだ。」
2人の答えを聞いたユリアは決意の表情で申し出た。
「わあ………!」
「正直、願ってもない話ですわ。王国軍の若手随一の剣技、アテにさせてもらいまっせ。」
ユリアの申し出にティータは表情を明るくし、ケビンも表情を明るくして言った。
「はは………私の剣技などまだまださ。シスター・リース、リタ君、それからティータ君。若輩の身ではあるがどうかよろしく頼む。」
「………こちらこそ。」
「フフ、ユリアさんの剣技、期待していますね。」
「よ、よろしくお願いします!」
そしてユリアも加えたケビン達はさらに探索をし続け、そしてまた封印石を見つけ、また一端庭園に戻り、封印石を解放しようとしていた。
「フフ……今度は一体誰が出て来るんでしょうね?」
「ドキドキ………」
「はは……それは解放してからのお楽しみやな。」
微笑んでいるリタと期待している様子のティータを見たケビンは苦笑した後、封印石を解放した。すると今までのように光の球が降りてきて、そこからある人物が現れようとした。
「へ……?」
「にょ、女官の服装………?」
光の球の中から現れようとした人物の服装を見たケビンとユリアは戸惑い
「え………嘘………!」
リタは信じられない表情で呟いた。そして光は消え、ある人物―――メイド姿の青髪と青い瞳を持つ女性が現れた………!
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