1章〜影の国〜 第4話
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でキレイなんだけど独特な雰囲気っていうか………」
「なるほど………言われてみれば。」
「…………独特…………」
「はは、親子そろって鋭いやん。確かに独特っていったらリース以上はそうおらんやろ。」
ティータの説明を聞いたリタは納得した様子でリースを見つめ、ティータの話を聞いたリースは呆けた声を出し、ケビンは笑いながらリースを見た。
「む………」
ケビンに笑われたリースは顔を顰めた。
「えとえと、その………それでケビンさん達はこれからどーするんですか?やっぱりこのまま脱出方法を探すんですよね?」
「ああ、そのつもりや。といっても探索を始めたばかりやからぜんぜん進展してへんのやけど。」
ティータに尋ねられたケビンは頷いた後、疲れた表情で溜息を吐いた。
「そうですか…………あのあの!だったらわたしにもお手伝いさせてください!足手まといにならないよう頑張りますから!」
「え。」
「わあ、それは良い提案だね。」
「うーん、そやなぁ。正直、ティータちゃんにはここで待ってて欲しいんやけど。さっきも言ったようにどうもオレらの常識ってモンが通用しない場所みたいでな。」
ティータの申し出を聞いたリースは驚き、リタは明るい表情をし、ケビンは考え込んだ後苦笑しながら言った。
「でもでも、それを言うならここで待ってても同じですし………わたしに出来ることがあるならお手伝いさせて欲しいんです!」
「そっか。………はは、さすがはエステルちゃんの妹分や。」
「えへへ。」
ティータの決意の表情を見たケビンは頷いた後、苦笑した。
「ケビン………本気?」
一方ティータを探索に加えようとしたケビンに驚いたリースは真剣な表情で尋ねた。
「この子に関してはそんなに心配せんでもいい。こう見えても、例の事件では最後まで修羅場に付き合ったんや。見た目より遥かにしっかりしとる。」
「ええ。浮遊都市での最終決戦でもケビンさんや私を含めたみんなと一緒に足手まといにならず、戦ったんですよ。」
「そうは言っても………」
ケビンとリタの説明を聞いたリースだったが、幼いティータを危険な場所に連れて行くことに抵抗を感じていた。
「あのあの………どうかお願いします!みなさんに心配かけないよう安全には気を付けますから!」
「……………………わかりました。こちらこそよろしくお願いします。」
「ほ、ホントーですか!?」
あっさり認めたリースにティータは驚いた。
「どうやらあなたは他人に心配をかけるというのがどういう事なのかご存知の様子。ならばこれ以上、私が口出すまでもありません。………ただしどうか、くれぐれも気を付けてください。」
「は、はいっ!」
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