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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第52話
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のが一番速かったですね……)
ベルフェゴールは腹を抱えて大声で笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべ、メサイアは冷や汗をかいて苦笑していた。
「アリサさんとセレーネさんですか。ちょうどいい所に来られましたね。私と”同じ”であるお二方もリィンさんに将来の”妻”として私と共に説教をしませんか?」
「……………え”。ク、クレア大尉……い、今何と仰られましたか……?」
クレア大尉の言葉の意味が一瞬理解できなかったセレーネは石化したかのように固まった後我に返ると大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「ま、まさか……!」
クレア大尉までも”自分達と同じ状況になった事”をすぐに察したアリサは厳しい表情で身体を震わせてリィンを見つめた。
「………………………」
アリサとセレーネに見つめられたリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせ
「―――はい。先程私”も”リィンさんに抱かれて”私の身体全て”を捧げました。」
「ク、”クレア大尉の身体全て”って…………お、お兄様……言って下されば、わたくしはいつでも捧げましたのに、どうして言って下さらなかったのですか……?何度もお兄様に抱かれているわたくしですらまだ捧げていないのに…………」
クレア大尉の言葉を聞いてある事を察したセレーネは悲しそうな表情でリィンを見つめ
「フ、フフッ、フフフフフフ……ッ!リ・ィ・ン〜〜〜〜〜〜??私からも言いたい事がいっぱいあるから覚悟しなさいっ!」
「は、はいっ!!」
膨大な威圧を纏って微笑み続けた後怒りの表情で自分を睨みつけるアリサの怒鳴り声にリィンは姿勢を正した。
その後アリサもクレア大尉と共にリィンへの説教を始めて、その様子をセレーネは苦笑しながら見守り、リィンの身体の中にいるベルフェゴールは腹を抱えて大声で笑い続け、リザイラは静かな笑みを浮かべ続け、メサイアは冷や汗をかいて苦笑しながら見守っていた。
また湯につかった状況で説教されたリィンだったが、熱さを感じるどころかむしろ猛吹雪の極寒の冬山の中にいるような寒さを感じていた為、クレア大尉達の説教が終わるまで湯あたりする事はなかったという。
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