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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第51話
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―――”革新派”と”貴族派”に責任があります。ですからリィンさんの責任ではありませんよ。」
リィンを抱きしめていたクレア大尉はリィンの頭を優しく撫でた。
「クレア大尉……………………………―――ありがとうございます。お蔭で元気が出てきました。」
「フフ、お役にたてて幸いです。」
リィンと離れたクレア大尉は互いに微笑み合った。
「あの……クレア大尉。間違っていたら申し訳ないのですが、もしかしてクレア大尉には弟さんがいらっしゃるんですか?」
「え………………どうしてそう思われたんですか?」
リィンの質問を聞いて目を丸くして呆けていたクレア大尉は我に返ると不思議そうな表情で尋ねた。
「さっき俺を元気付けた時といい、以前の休息日でビリヤードを教えてくれた時といい、何だか姉と接しているみたいに感じましたから……まあ、姉がいない俺が言っても説得力はないと思いますけど……ハハ…………」
「…………………………フフ、リィンさんには本当に驚かされますね。まさか私に弟が”いた”事を言い当てられるなんて。」
苦笑するリィンの様子を見た後複雑そうな表情で黙り込んでいたクレア大尉はやがて静かな笑みを浮かべて呟いた。
「え……”いた”って事は………………」
クレア大尉の答えを聞いたリィンはある事を察して不安そうな表情をした。
「……………………リィンさんは私のファミリーネームに聞き覚えはありませんか?」
「クレア大尉のファミリーネーム―――――”リーヴェルト”にですか?………………――――あ。もしかして、エレボニア帝国の音楽楽器の大手メーカーの……!と言う事はまさかクレア大尉はアリサと同じ……!?」
クレア大尉に問いかけられたリィンは考え込んだ後ある事を察し、驚きの表情でクレア大尉を見つめ
「――はい。一応リーヴェルト社の会長の娘に当たります。ですが私はアリサさんと違い、妾腹の子なので私にとっては継母に当たるリーヴェルト社の会長とは血が繋がっていません。」
「っ!」
クレア大尉の口から出た予想外の答えを聞いて息を呑んだ。そしてクレア大尉は過去を話し始めた。
「――――物心が着いた頃から母はいませんでした。家族は2歳下の弟と、父と……そして父の正妻の家族でした。父は母を愛していたらしく、母が亡くなった際にまだ幼い私達を引き取ったとの事です。
妾腹の子である私達は正妻を始めとした正妻の子供や親戚達から厳しい目で見られていましたが、父は私達を大切にしてくれました。父が手配した様々な分野の家庭教師から乗馬や礼儀作法等、貴族の子女や子息のように様々な分野を学び、習得しました。
弟と共に屋敷の離れに住まわされ、また日曜学校に行く事
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