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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第51話
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ら、なんだか笑えてきてしまって。」

「……ふふ、ちっぽけだなんて、そんなことはありません。でも、そうですね……貴方は憶えておくべきでしょう。その”縁”は、そう簡単に切れたりはしないはずですから。その……私も含めて。」

「はい、わかっています。クレア大尉……俺、頑張ってみます。みんなで一緒に過ごした……あの”Z組”の日々を。俺達の手に、何としても取り戻すためにも。」

「ふふ……はい。私も応援していますから。ただ……リィンさんの決意を鈍らせるかもしれなくて申し訳ないのですが、エレボニア帝国滅亡後も”トールズ士官学院”が存在していればよいですね……」

リィンの決意の表情を見たクレア大尉は微笑んだ後申し訳なさそうな表情をした。



「え…………ク、クレア大尉?突然何を……」

クレア大尉が呟いた言葉を聞いたリィンは信じられない表情をした後戸惑いの表情をしたが

「……リィンさんも既におわかりのはずです。エレボニア帝国とメンフィル帝国の間に決して埋める事ができない”溝”が出来てしまった事を。そして……―――メンフィル帝国がエレボニア帝国を滅ぼす準備を着々と進めている事を。」

「あ………………」

クレア大尉の指摘を聞いたリィンはユミル襲撃から始まったケルディック地方でのメンフィル帝国軍の動き、そしてシグルーンから聞かされたメンフィル帝国の動きを思い出して不安そうな表情をした。



「ユミル襲撃の事件から既に約2週間経っています。その間に貴族連合―――いえ、エレボニア帝国はメンフィル帝国に対して、ユミル襲撃の件に関しての謝罪等を一切行わなかった上、未だエリスさんを監禁しています。もし唯一貴族連合の魔の手から逃れ続けているエレボニア皇族のオリヴァルト殿下と合流でき、殿下がメンフィル帝国との和解を望んだとしてもメンフィル帝国が応じる事は絶対にありえません。」

「そ、それは…………で、でも郷の民達には犠牲者が出ていません!父さんは一時は危ない状況でしたが……今は回復も順調です。しかもエレボニア帝国は内戦中で皇族の方達は皆拘束されるか、行方が知れない状況です。それなのに戦争を仕掛けるなんて…………」

「私達に気を遣って頂きありがとうございます、リィンさん。ですがメンフィル帝国にとって犠牲者の有無やエレボニア帝国の内情は”一切関係ない”んです。エレボニア帝国がメンフィル帝国領を襲撃し、しかも未だ誘拐したエリスさん――自国の民……それも皇族が重用している家臣の家族を監禁し、約2週間も経っているのに賠償どころか謝罪や説明すらしない…………メンフィル帝国以外の他国でもそんな事をされれば戦争を仕掛けて当然です。むしろ約2週間も経っているのに、未だメンフィル帝国軍が侵攻してこないのが不思議なくらいです。」

「あ
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