新暦76年
memory:06 道場での出会い
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な様子を少し離れたところから四人で眺めていた。
「悠莉、ミウラの蹴打を受けてみてどうだった」
「ザフィーラの考えてる通りだよ。あの子、時々すごいやつ打ってくるんだもん。おかげで少し腕が痺れてるよ。多分、ヴィータとシグナムが見ても同じようなことを言うと思う」
「そうか」
それを聞いて満足そうにフッっと笑うザフィーラ。
見ただっけでミウラの中に眠っている可能性に気づいたのはすごいと思う。
「それにしてもミウラちゃん、なんだか楽しそうね」
「そだね」
「悠莉はこうなることわかっとったんか?」
「ん〜や、こんな風になったらいいなーとは思ってた。ミウラを見てた限り何となく引っ込み思案な性格なんだろうなって感じてたし、だからどうにかしてきっかけを作ってやれたらなー、と」
「なるほどなー」
納得といった表情の姉さんたち。
その後、一度みんなを落ち着かせて今日の練習を終了した。
「や、八神さん」
「悠莉でいいよ。八神じゃ姉さんとかぶるからね。あとはなるべく敬語使わないでくれたらうれしいな」
「な、何でですか?!」
「ほら、敬語になってる。私の方が年上とはいえ、私自身この道場じゃみんなと対等ってしてるから敬語使われるとむず痒いような感じがするんだよね。みんなにもフランクに話してもらってるし」
「そう、なんだ」
「あははは、別に絶対にとは言わないけど頑張ってみて」
「は、はい。…あ、うん、頑張ってみる、よ?」
「何で疑問形なのさ?」
笑うと恥ずかしそうにしたけど私につられて小さく笑みをこぼした。
-side end-
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