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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第44話
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う一度集まるべきだと思う。生まれも違えば、立場も違う、そんな”未熟者同士”……それでも意見と知恵を重ねて難しい状況を乗り越える――――……俺達が”特別実習”でやり遂げてきたことだろう?」
「…………あ…………」
リィンを始めとした仲間達の言葉にユーシスは呆けた。
「フフ……そうだな。」
「そうですね……それが私達”Z組”でした。」
「ま、見てる方はハラハラしっ放しだけどね。」
「うふふ……そうですわね。」
「……まあ、エステルの暴走癖に比べれば大した事はないと思いますけどね。」
「ちょっとヨシュア!?それ、どーいう意味よ!?」
「ま、まあまあ。落ち着いて下さい、エステルさん。」
セリーヌの言葉にシャロンと共に同意したヨシュアの言葉を聞いてヨシュアを睨むエステルをエイドスは苦笑しながら諌めていた。
「フン……何となくだが。お前には、俺の”迷い”を斬られるような予感はあった。」
「ユーシス―――」
「だが―――それでも俺にはアルバレア公爵家の人間として果たすべき責任と義務がある。それでもお前が、お前達が引き下がらないというならば……――”勝負”をもってケリをつけるしかあるまい。一ヶ月前、お前とクロウが”騎神”を駆ってそうしたように。」
「勝負……!?」
「ついてくるがいい、リィン。”オーロックス峡谷”――――かつて俺達が実習で通ったあの地で白黒をつけるとしよう。」
ユーシスの言葉に驚いているリィン達を遠くから見つめている者達がいた。
「フン、まったく―――”紅き翼”の情報を集めていたらとんだ所に出くわしましたわね。アルバレア公に対する義理などはありませんが……一応、見届けた方がいいかもしれませんわね?」
リィン達の様子を見ていた娘は不敵な笑みを浮かべ
「ふわああっ……オレはどっちでもいいぜ。お前さんに全部任せるからよろしく頼むわ。適当に街をブラついてるからよ。」
娘の近くにいる炎を顕すかのような真紅のコートを纏った男はダルそうな表情で呟いた。
「って、貴方が来ないでどうするんですのっ!?わたくしはあくまでサポート――――あなた方”ナンバー持ち”を手伝っているだけですわよ!?」
「わーったよ……ったく、面倒くせぇな。」
娘に指摘された男はめんどくさそうに頭をかいたがすぐに目つきを変えた。
「ま、知った顔もいるしちっとは愉しめそうだな。」
リィン達と共にいる人物達―――シャロンとヨシュアの姿を確認した男は不敵な笑みを浮かべて呟いた。
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