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竜から妖精へ………
第13話 初仕事へ
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そ、そうだね? うんっ! こっちこそよろしくっ! 頑張るからねー!」

 レビィは思い出しながら、顔を赤く染めていた。至近距離で、正面からゼクトの顔を見たから。

「ん? どうしたの。レビィ、顔……赤いよ? 大丈夫?」

 ゼクトはレビィの顔を覗き込みながら、心配する。先程よりも、更に近くなる。

「って/// わぁ! だいじょーぶ! だいじょうぶだよっ! ほらっ、早くいこ!」

 背中をグイグイっ!と押し戻した。

「え? あっ うん! ほっ…… 大丈夫みたいでよかったよ。でも、無理しちゃダメだよ? 約束だけど、いつだって良いからさっ」

 ゼクトは笑顔でそう言うと押されていたが、最後は自分の足で歩いた。

「(もう……。と、とつぜん、優しくするの反則…だよぉ……///)」

 顔を見られないように、レビィはゼクトの背中を着いていくのだった。


 そして、依頼(クエスト)ボードの前へと到着。

「へぇ……色々とあるんだ。この貼り付けてるのは全部そうなの?」

 ゼクトはボードを見ながらそう聞く。そこには無数の紙が貼り付けられており、其々内容が異なっている。

「うんっ そうだよ? あ……ゼクトは強いから、きっと問題ないんだと思うんだけど、初ってこともあるからこの辺りのは多分マスターに だダメって言われると思うからね?」

 レビィは指を刺しながらそう言う。
 そのあたりは、危険人物の捕縛や討伐、凶悪モンスター、主に戦闘系の依頼のようだ。

「うん……。なるほどねー……」

 レビィの説明を受けて、頷きながら依頼書を眺めていたところに。

「おっ? 早速仕事へいくのか?」

 マスターが、やってきた。

「あ…、マスターおはようございます! うん。レビィに色々教えてもらって。今から、やってみようかなって!」

 ゼクトは、笑顔でそう言っていた。そして、その後ろでは何処となく表情が赤いレビィがいる。
 大体察したマスターは、顎鬚をすりすりと弄りつつ、レビィに視線を向けた。

「ほっほー。そうかそうか、なる程のー。レビィも早いの〜〜」

 物凄く変な笑みだったけれど、ゼクトは見てなかったから、別段不思議には思わず、レビィが過剰に反応した。

「わぁ! 何言ってるのよ! マスター! 私はただ、初めてだから……、だから、いっしょに、そ、それだけで……」

 レビィは慌てて説明をするけれど、完全に裏目に出る、と言うものだ。2人の会話を訊いて、ゼクトは首を傾げた。

「え? レビィが早い? 今、朝だから? 仕事は昼からなの??」

 キョトンとしてるのはゼクトだった。言っている意味が解ってない様だ。

「…………」

 レビィは、何処となく表情を落と
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