暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ソードアート・オンライン】編
142 かくして幕は下ろされる
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……どうにも、俺と契った女性は普通に比べれば長生きになる傾向があるらしい。……今に思えば、ハルケギニアのルイズやユーノも割りと普通に長生きしていたのを思い出した。

閑話休題。

誰と誰が結婚した∞>氛氓ニかはどうでもいいだろう。

……どれくらい前だったか──誰だったかはもう鮮明には覚えてはいないが、俺にちょっかいをかけようとしては暗躍(?)しようしていた、鬱陶しいテロリストグループに単独でカチコミを掛けてはうっかり殲滅させてしまったのも、今となっては良い思いでである。

「ボクはもう逝くね」

「……ああ、繋いでいくよ」

乃愛と額(でこ)を合わせあい──心波(トランス)≠ナ乃愛の心に入り込み、乃愛の記憶を拾っていく。

……これは円≠ノまた出逢った時に紡いだ記憶(あい)を繋ぐ為にも必要な儀式(イニシエーション)。

「またね」

「またな」

記憶を譲り受けたあと、乃愛はそう言い遺した後──握っていた乃愛の手はするり、と抜け落ちる。

「……“腑罪証明(アリバイブロック)”」

もう真に心を預けあった者がいなくなり──この世界≠ノ居る意味を無くした俺は、この世界≠ゥら姿を消して幻想≠ニなった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

(……確か【満足亭】で寝てたはずだよな。……それにしてもここは…)

【SAO】な世界線≠ナ役目を終えて更に100年近くが──乃愛を看取ってから早100余年が経過していて、今日も今日とて【満足亭】で儲けにならない商いをテキトーにして布団に入って意識を夢へと旅立たせたら、どこかふわふわしている様な──超常≠フ感覚に見舞われる。

……慌てず目を開けてみれば、そこは白と灰色が混じり合った様な>氛沍ゥ覚えのある空間だった。

「……神(ミネルヴァさん)が居る$「界…」

――「ご名答」

そんな風に洩らしてみれば、俺の後方から──相も変わらず鈴の音の様な声が聞こえた。

「……お久しぶりです」

「うむ」

振り返ってみれば、やはりと云うべきで、そこには──比喩表現無しな女神が居た。

SIDE END
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