【ソードアート・オンライン】編
139 兄弟語り(物理)
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ソードスキルのアシスト無しに剣を振るえるのは5振りくらいが限界らしい。……肩で息をしていた事がキリトの嘘≠ナないなら、俺の行動を予測しながら剣を振るのは≠サれなりに消耗すると予測する。
(ああ──嬉しいのに寂しい≠ネぁ…)
俺の動きを油断なく観察しているキリトを見ていると、突如押し寄せる寂しさ≠ニ嬉しさ≠綯い交ぜにした感情。……俺はその感情≠ナ思い出すのは、前世の事。
俺とルイズの第一子であるクリス──クリストファーに王位を相続させた時と似たような感情だった。……どうにもいつの間にやら俺は和人を弟≠ニしてではなく息子≠ニして見ていたらしい。……多分和人だけではなく直葉についても同様だったかもしれない。
(……大丈夫、だな)
思えば、和人の助けになろうと思って入った【ガンゲイル・オンライン】についても和人からしたら余計なお節介だったのかもしれない。
和人にはもう夢を紡いでいける手段があるし──恋人も居るので、一人じゃない。いつまでも手を引いてやらなくてもいいだろう。……いい加減なんちゃって父親面≠ネんか、止める事にした。
……そこまで決まれば、後はキリトに勝つ手を割りと容赦なく¢ナっていくだけである。……キリトに違和感を持たせない様に>氛汞アレ≠ェマウントしてある腰裏へとスコーピオン≠持っている手を回す。
「緒戦はこんなものか。エンジンも掛かってきた。……だから、キリト──いや、和人、今からやるのが俺に出来る──姑息な手″桙ンの全身全霊だ。……いくぞ」
「……っ」
和人は一瞬だけ目を瞠り…
「……ああっ! 来い──っ!?」
そんな風に声を弾ませたのを確認すると、俺は地面に煙幕≠叩き付けた。
SIDE END
SIDE 《Kirito》
「緒戦はこんなものか。エンジンも掛かってきた。……だから、キリト──いや、和人、今からやるのが俺に出来る──巧妙な手″桙ンの全身全霊だ。……いくぞ」
「……っ」
膠着しかけていたティーチ──真人兄ぃとの戦闘。……そんな時に真人兄ぃから、ふと、もたらされたそんな──ある意味俺を認める様な言葉。……俺は直ぐに返せなかった。
アインクラッドで、明日奈にも内心を陳述した事はあるが──俺にとって升田 真人≠ニ云うのはいつも引っ張り上げてくれる兄≠ナあり見守ってくれる親と等しき存在≠ナあり──そして何よりいつか並び立ちたい≠ニ、密かに情景している存在である。
……そんな──一口には語り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ