【ソードアート・オンライン】編
138 少女A
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テライト・スキャン端末”と呼ばれるアイテムが自動配布され15分に一回、上空を監視衛星が通過するという設定で、その時全員にマップ内の全プレイヤーの存在位置が送信される。
……早い話が、他プレイヤーから奇襲されるのを回避したいのなら、一箇所に潜伏し続けられるのは15分が上限となる。
「……一人発見、っと」
出来るだけ遠くを見渡せる様に場所を居た山の頂上付近から頂上へと移し──そこの一番高い木の上から辺りを見渡せば、視界の端、距離にして500メートルと云った所にちょろちょろと動くもの──プレイヤーを発見する。直ぐに木の上から飛び降りた。
……会敵して瞬殺するまで残り2分26秒前の事である。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「残り10人か。……しかもピーチが落ちるとはな」
本戦≠ェ開始されてから大体1時間弱。早くも──なのかは判らないが、この【ISLラグナロク】に生き残っている人数は半数を切っていた。端末≠ナ見た中で生き残っている中で目ぼしい名前はキリト、シノンくらいなもの。
……どうやらピーチはこの15分の間に敗退してしまったようだ。……最後に端末≠見た時、キリトがピーチの近くに居たので、恐らくはキリトがアレ≠ナピーチを落としたのだろう、と推測しておく。
一方、俺がこの一時間で落としたのは4人。……どうにも俺やキリトみたいに弾丸を斬り伏せながら接近していくと云うトンデモ戦法は、思考の凝り固まった【GGO】プレイヤー相手には相性が良かった様である。……脳筋とか云うなかれ。
……一人──端末≠ノよればペイルライダーなるプレイヤーが、面白い──アクロバティックな戦い方を魅せて≠ュれたが、回避先予測射撃余裕だった。
(……来たっ)
――ドギュ!
一瞬特有の殺気≠ェ俺を襲い、俺は直ぐに頭を下げる。すると形容し難い音が地面から聞こえる。狙撃である。……この廃墟エリアに入った時から視線は感じてはいた。
聞き覚えのある弾丸の音。ザザたちの様な本当の殺気=B……俺が知っている人物の中にはこれらの条項が当てはまる人物は一人しかいない。
「……シノンか」
シノンと出会って数日。数日もあればシノンと一緒に狩りをする事もあれば、敵のプレイヤーにも会することがあって──その時から気付いていた。……プレイヤーへのトドメの一撃の瞬間≠ノシノンから本当の殺気≠ェ洩れているなんて事には気付いていた。
そこでシノン≠ニ云うプレイヤーについて掘り下げてみると、シノンは間違いなく女性プレイヤー≠ナ、年下(?)>氛气Vノンのついて知っているのはそれくらい。
……だがしかし、ユーノから知識≠授かっている俺か
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