第二十二話
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「うん、何か慌ててるみたいだったけど……」
「何かを恥ずかってるのかしら?」
クレア、ヴァーリ、フィオナの順でそう疑問を声に出す。
「まったく、あの娘は……」
グリムさんはそうこめかみを押さえながら立ち上がると、扉の前まで行き、思いっきり開く
「っ、ああっ!!?」
と、押されたタイミングと扉が開くタイミングが一緒だったのか会長がやや慌てた様子で入ってくる。
「「「「「「……………………」」」」」」
会長の姿を見た瞬間、俺たちは開いた口が塞がらなかった。
ソーナ会長の姿だが……ドレス、なのだ。青色の肩が空いている形のドレスでとても会長に似合っていた。
「っ!!!/////い、イッセー君……あ、あの……ど、どうですか……?」
「……………………」
やべぇ、なんて声をかけたらいいのかわからねぇ……。
『相棒、相棒!どうかと問われているぞ?』
「はっ!」
そ、そうだった!
「え、えっと……凄い、似合ってると思います……」
「っ!!!!!!/////////」
会長は顔を真っ赤にすると俺を素通りして空いている席に座る。
えっと、俺なんかしたか?率直な感想を述べただけなんだが。
「いやぁ、イッセー。やっぱり見る目があるよ。お前は」
「匙……お前まで礼装なのか」
「そりゃそうだろ。俺たちは会長の眷属だぞ?こういう場には礼装で来ないとな。さて、そろそろ食事が運ばれてくるからさっさと座ろうぜ」
匙はそう言うとスムーズに空いている席に座り、そのまま食事会が始まった。
正直に言おう。味なんてわからなかった。それ程に先ほどの会長の姿が衝撃的だった。
何とか応対はできていたと思うが、怪しい所だ。
『相棒』
この記憶はいつまで残るのだろうか?このままじゃ日常生活にまで支障を来たしそう。
『相棒、現実逃避は止めろ』
だぁっ!!止めろよ、ドライグ!!折角他の事を考えて現実逃避してたのに!!
「イッセー君、何考えてるの?」
「むぅ!イッセーさん、こっち向いてください!」
ええ、大体は予想できたでしょうか?それでも言わせてください。何でセラフォルーさんとアーシアが俺のベッドで俺と一緒に横になってんの?
アーシア、君には部屋が割り当てられた筈でしょ?セラフォルーさん、貴方にも自分の部屋があるでしょうに。
『はぁ、相棒は本当にもう……いや、まぁ気づくのに遅かったのは俺も同じだが……』
ドライグが何か呟いてるけど、無視だ。
神様、俺何かしましたか?何もした覚えがないんですが……。
『相棒よ、神はもういないぞ?』
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