探索開始〜
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本当に安全かどうかはこのゲームのプログラマーしか知らない筈です。例えば特定の場所、特定の武器等の条件が揃った場合にのみコードが解除される・・・」
「まさか・・・」
「また、断定できるのはこの一連の出来事は予め計画してあったと言うことです」
「それは俺も同感だ。突発的なやり口じゃないしな・・・」
「ええ。そして咲さんの考え通り、元ギルドメンバーが怪しいですね。ヨルコさんは・・・」
「・・・」
「・・・主犯の確率は低いでしょう。わざわざ殺害現場に残る必要がありませんし・・・多分、犯人側だとしても彼女自体は殺人に関与していないでしょう」
「騒ぎを広める役割・・・」
「ただ、それはヨルコさんを犯人側と仮定しての話です。彼女は本当に無実で、目の前で仲間を・・・」
「・・・」
亞莎の目に悲しみが宿るのが分かった。
「咲さん・・・私、許せないんです。確かに私は何人もの命を奪ってきました・・・けどこんな・・・こんな残酷なことをする人が咲さんや・・・亮さんと同じ天の御遣いだなんて・・・!」
「亞莎・・・」
「あ・・・す、すみません。・・・やっぱり亮さんには内緒にした方が・・・」
「ああ、頼む。何とか対処法か犯人を見つけないと、亮のバカはまた自分を追い詰めるからな・・・」
「私もアルゲード付近で情報を集めます。・・・あの、無理はしないでください」
「俺もここで死ぬわけにはいかないしな。まだ恋姫・・・いや、この世界にだってやり残したことはあるからな」
「・・・分かりました。それでは私は行きますね。さようなら、咲さん、リパルさん」
「ああ」
『ッス!』
亞莎と別れ、俺は店に戻る。
「(仮定できるのは二通り。ヨルコさんとカインズさんが入っていたギルドに関係した殺人。もしくは圏内PKを編み出した殺人者プレイヤーによる大々的な見せしめ)」
『大きく分けてもその二つッスね・・・』
「(でも、やっぱり後者は低いんじゃないか?・・・言いたくはないが、殺人者プレイヤーは“殺す”ことを楽しみにしている。・・・せっかく編み出した方法に対策が立てられちゃ面白くないだろう)」
『確かに・・・でも、怯える人を見たかったのかもしれないッスよ?』
「(それもそうだが・・・怯えさせたいなら胆が座った攻略組が多い前線近くじゃなくて、中層辺りの方が効果あるんじゃないか?)」
『そもそも快楽で人を殺す人に理論が当てはまるッスかね・・・?』
「(それ言われたら何にも言えなくなるだろ・・・)」
「サキ、話は終わった?」
見るとアスナとキリトが店から出てきていた。
「ああ、うん。それで、結果は?」
「ロープ自体は普通
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