機動戦艦ナデシコ
1333話
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葉に割り込んできたヒカルに何て言ったらいいのか分からず、少し戸惑っていた。
「あー、うん。そうだな。アクセルはあたし達五人と模擬戦をしても、1人で楽に勝ってしまう実力を持ってるからな。しかも、それで本気を出してるようには見えなかったし、どれだけ強いのやら」
リョーコの言葉に全員が頷いていた。
まぁ、それは否定しないけど。
とにかく、イザークとヒカル、ヤマダ、リョーコを中心にして、オウカが話に入って来たり、メグミやミスマルといった者がそこに入って来たりしていつの間にか話が弾んでいる。
そんな様子を見ながら、俺はハルカとルリの2人の方へと近寄って行く。
「ハルカ、今ちょっといいか?」
「うん? どうしたの?」
「……逢い引きですか?」
ルリの言葉に、ハルカが嬉しそうな笑みを浮かべる。
「そうなの?」
「あー……いや、ちょっと違うか。実はハルカに謝っておきたくてな」
「謝る? 何かしたの? あ、もしかして私じゃなくてエリナに手を出したとか?」
「ちょっと! いきなり何言ってるのよ!」
少し離れた場所でアカツキと何かの相談をしていたエリナが、そう叫んでくる。
今の話、聞こえてたんだな。
「いや、そうじゃなくてだな。今までちょっと勘違いしてたんだよ」
「勘違い?」
「ああ。……ハルカってのは名字だったんだろ? 俺はてっきりハルカが名前だと思ってたんだ。それで、今までハルカって呼んでたんだけど」
その言葉にハルカは一瞬呆気にとられた表情を浮かべたものの、すぐに面白そうな笑顔に変わる。
「あー、なるほど。何で私だけ名字で呼ばれているのか不思議に思ってたんだけど……勘違いしてたんだ」
「疑問に思ってたのなら、言ってくれればすぐに直したんだけどな」
「でも、自分からそう言うのって何だか変じゃない? 自意識過剰っていうか……」
「そうは思わないけどな。……ともあれ、これからハルカが良ければミナトって呼びたいんだけど……いいか?」
その言葉にハルカは……いや、ミナトは笑みを浮かべて頷くのだった。
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