機動戦艦ナデシコ
1333話
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る箒だったし。
騎士団で正式採用されているってくらいだから、決して性能が悪いって訳じゃないんだろうが、それでも既製品の量産品なのは間違いない。
つまり、ヤマダが本気で円みたいな強力なアーティファクトを欲するのであれば、ネギま世界の中でもそれなりの能力を持つ相手と仮契約をしないといけない。
だが……と、ヤマダと手を繋いでいるメグミの方を見る。
「それに、もし仮契約をするとなると、その相手とキスをする必要があるんだが……それでも欲しいか?」
「いりません」
一瞬の躊躇もなく、即座に告げてくるメグミ。
ヤマダに何かを言わせる様子もないまま、断言する。
「あー……うん、そうだな。じゃ、じゃあそのアーティファクトって奴はいらねえよ。けど、さっきのイザークって奴は別にアーティファクトを使ってはいなかったんだろ? そっちはどうなんだ?」
完全にメグミの尻に敷かれているヤマダだったが、それでもまだ諦め切れないらしく、そう尋ねてくる。
それだけさっきの戦いは色々と凄かったんだろうな。
「そうだな、そっちは不可能じゃない。ただ、ある程度までは強くなれるだろうが、それ以上となるとやっぱり才能の世界になってしまうな。それに、魔法とかを習得するにしても時間が必要だし」
一番手っ取り早いのは魔法球に入って修行する事だろうが、その辺は取りあえず口に出さない。
今の状況でナデシコ世界から引き抜くってのは色々と問題あるだろうし、ヤマダの性格を考えればシャドウミラーに入っても色々と問題が起きそうだし。
そもそも、シャドウミラーはあくまでも国家だ。
そうである以上、時には後ろ暗い事も普通にやる。
……元々シャドウミラーというのは特殊部隊、それも世界に永遠の闘争をもたらす事を目的として世界の敵になった集団だ。当然その手の汚い行動は普通に行う。
まぁ、それでも国家という形になった以上、形式に則るようになってはいるが。
だが……恐らくヤマダがシャドウミラーに入れば、それを許せないだろう。
そうなれば最終的にこの手で始末するという事にすらなるかもしれない。
それを避ける為には、やっぱりヤマダがシャドウミラーに入らないのが最善の道だ。
「可能性はあるんだな!?」
「そうだな。ただ、イザーク程に強くなるには相当の才能が必要だぞ? イザークは元々色々と能力が高かったのに、その上で文字通りの意味で血を吐くような訓練をしてあそこまでなったんだからな」
「ふんっ、元々能力が高いだ? その能力の高い俺を散々翻弄したアクセルが言っても説得力はないな」
「そうそう、アクセルが何を言っても説得力ないよねー」
俺の方へと近づいてきたイザークの言葉に同意するようにヒカルが告げる。
……イザークも、突然自分の言
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