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ソードアート・オンライン―【黒き剣士と暗銀の魔刃】
六節:新たなる《ゴックローク》
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げた瞬間―――微かにガトウが目を何時もより見開き反応した。
僅かながら、体を少し震わせてすらいる。
……が、見えなかったかリズベットは構わずパラメータを確認してから、腰を入れて持ち上げカウンターの上に鈍く大きな音を立てて乗せた。
「ふぅ……アンタの武器同様見た事無いし、多分情報屋が作ったモンスタードロップ名鑑や鍛冶屋名鑑にも載って無いわね。……ほら、どうぞ試してみて」
「…………おう」
ガトウがやけに力を入れて眉を寄せ、神妙な顔つきとなっている事を訝しみながらも、若干重たげながら持ち上げそれを振りまわし、おまけにソードスキルまで繰り出して確認する様子を少しばかり緊張した面持ちで見つめる
やがて吐かれた溜息に駄目だったのかと顔がゆがんだ……が。
「ただの……偶然じゃあ、無く引き寄せられた……か」
「へっ?」
不意に呟かれた一言で、彼女の失望の顔が一転して呆然の顔へと変わり、ガトウがそれを横目で見てから首を横に振った。
「……いや、俺の個人的な事だ……武器的にはかなり、気に入った」
「ホント!」
「……おう、丁度シリーズそろって……いるからな」
「えっと、ちなみに幾つあんの? その―――多分名前からして《ゴックローク》とかいうシリーズ武器」
「あぁ……確か、
曲刀
(
コレ
)
を合わせれば五つ目」
「あんた持ってる運気どんだけよ……!?」
その後実力に自信があるのか元が正直なのか、隠す事無く吐きだされた情報からその部気群は、短剣、細剣、両手剣、両手槍、曲刀がある事が分かり、余計にリズベットはポカンとしてしまった。
まさかのオールレンジ制覇済みな上に、近距離はパワーにスピードにテクニックと勢ぞろいである。
更に曲刀や細剣の例からして、恐らくではあるがガトウは全てソードスキルをある程度ながらも習得している事が窺えた。
ソロプレイヤーにはあるまじき武器ばかりを得欄が無茶苦茶なスキル構成にリズベットは開いた口が塞げない。
策敵スキルや防御系にデバフ耐性、装備重量の変動に調合系と必要なものを取っ払っているそのスキルを見る限りでは、一回も死ぬことが許されないデスゲームという観点から見ると、パーティやギルドなど安全の面から言って誘って貰える筈もないのは明らか。
だからといって、武器一色のスキルでソロなど、ほぼ自殺行為だ。
もしもガトウが学んだらしき剣術と抜きん出た体捌きだけで此処まで勝ち上がり、ソロプレイヤーとしても攻略組としても通用するレベルまで上り詰めているのならば……ゲームだけでなく実際戦闘の才能も存在していたという事になる。
……まぁ、どこからどう見ても最低限付けられるのは睡眠の天才(笑)で、まさかアウトドアとインドアを複合させた関
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