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ソードアート・オンライン―【黒き剣士と暗銀の魔刃】
五節:朧気に映る “刃”
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に速かった。
ガトウは瞬時に詰め寄ると、咄嗟に繰り出された『異形』の足掻きを柄尻で受け流す。
威力から体勢が左半身になり……ソードスキル【リニアー】を用いて眼球を貫いた。
「ギャロロロロロロロロロロ!!」
されど運命のいたずらか―――『異形』はもうそれではさして怯まず、また一撃くれたお礼の
反
(
かえ
)
しすら負けた物ではない。
彼の一撃のダメージから立ち直るや否や、またも紅蓮の炎光を纏う連続突き。
しかし先程よりも速度が上がっている。
「ッ……!」
ムラあれども雨の如く降り注ぐそれを流石に捌ききる事は無理だったか、たった一発でかすりなれど当たったしまった。
ダメージこそ少ないが回復している暇が無い事を考えると、余り良い展開とはとても言えない。
……逆を言えばそれをたった一発掠らせるだけで、エフェクトすら遅れる化け物の連撃を捌き切るガトウも異常だ。
そうでなければ今頃は無様に吹き飛ばされた揚句、体中に穴だらけでHP全損確定である。
「ロロロォ……!」
次いで化け物はまたも連続刺突の構えを見せる。
が、途中でそれは止まりいきなり空中へ飛び出したかと思うと、第三の腕をガトウの傍に突き刺した……刹那、一気に縮めて兜に仕込まれていた槍状突起での体当たりを仕掛けてきた。
「く……オオォッ!」
「ギャロロロロオオォォ!!」
ガトウは体勢を低くし前方へ向けてかっ跳ぶ事でこれを回避したが、今までのどの突きとも比べ物にならない衝撃波と振動が
部
(
・
)
屋
(
・
)
全
(
・
)
体
(
・
)
を
(
・
)
包み、空気も地面も何もかも全てを巻き込んで強引なまでに震撼させる。
(あ……あんなもの喰らったら、一溜まりもないわよ……!?)
バグにより発生してしまったイレギュラーなモンスターは、まるでまだ見ぬ八十層クラスの化け物の様だと、リズベットは個人の見解ではあるがそう判断する。
それも戯言では無く、寧ろそう思えても不思議ではない、言わせても過言ではない迫力と力を秘めていた。
―――しかし相手が凶悪であればある程、同時に対処出来るガトウが何ものなのかという疑問も膨れ上がっていく。
「フゥ−……………ッ!!」
見ると……ガトウは段々エンジンがかかってきたか、動きの切れが上がって来ていた。
一発掠らせた一撃を残像が残る程の神速で惑わせ回避すると、『シューティングスター』で軌道をずらして脚の横を引き切り、背後に回り化け物が振り向こうと脚を動かしたと同時に細い剣スキル三連続技『ペネトレイト』を打ち込む。
化け物が拳打で噴煙をまき散らし槍を伸ばして円形に払ったのを、ガトウはまたも前方へ動いて避け通常攻撃を数撃、
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