episode9
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をもらうのは嫌いだ。
フードの奥から恨みを込めた視線で博士のことを睨みつつ、リバースカードをオープンした。
「トラップカード〈オプション・ハンター〉を発動します! これにより私は破壊された〈メテオ・ブラック〉の元々の攻撃力だけライフを回復します。 まだ戦えます!」
「なるほど。 そうやすやすと倒れてはくれないか」
[レンカ]
LP600→4100
「〈ジャンク・ウォリアー〉で〈竜騎士ガイア〉を攻撃する! スクラップ・フィスト!」
「くっ……!」
[レンカ]
LP4100→3100
鋼鉄の拳が竜騎士へと叩き込まれ、あっけなく爆散する。 かなり早い退場だが、しっかりとその役割は果たしたと言えよう。 慰労と感謝の言葉を二体のドラゴンに内心で投げかけつつ、デュエルに視線を戻した。
「まさか、今の攻撃が耐えられるとは思ってもいなかった」
「私もこんなにも簡単に、しかも正面からドラゴン達がやられるなんて思ってもみなかったです。 凄いですね、シンクロ召喚って」
「いや、まだこれが秘めたポテンシャルはこんなものではないがね。 私はこれでターンエンドだ」
そう言うと、ふっと薄く微笑みながら博士はターンエンドを宣言した。
[不動]
LP2700
手札2枚
魔法・罠伏せ一枚
〈ジャンク・バーサーカー〉
〈ジャンク・ウォリアー〉
再びやってきた私のターン。 手札は0で、モンスターは一体のみと状況はかなり悪い。 だが、私はデッキトップに指をかけると躊躇することなく、ドローした。
「行きますよ! まずは〈混沌の場〉に置かれた魔力カウンターを三つ取り除き、デッキから〈黒竜降臨〉を手札に加えます。 さらに、〈天使の施し〉を発動します! 3枚ドローし、2枚を捨てます。 さらに〈黒竜降臨〉を除外し、デッキから〈レッドアイズ〉と名のつく魔法・罠カードを手札に加えます。 〈レッドアイズ・インサイト〉を手札に加え、発動!デッキから〈真紅眼の飛竜〉を墓地に送り、〈レッドアイズ・トランスマイグレーション〉を手札に加えます」
手札を増やす片手間に墓地で真価を発揮する〈黒竜降臨〉と〈儀式魔人プレサイダー〉を墓地に送っておく。
「そして、儀式魔法〈レッドアイズ・トランスマイグレーション〉を発動! 場の〈霊廟の守護者〉と墓地の〈儀式魔人プレサイダー〉を生贄にし、蘇れ! 黒竜の魂よ! 我が身に宿れ、黒炎の力よ!儀式召喚! 刮目して見よ、〈ロード・オブ・ザ・レッド〉!」
足元から轟々と炎が吹き出し、私の姿が観衆の視線から遮られる。デュエルディスクの嵌った右腕を横に一閃させ 炎の幕を振り払えば、〈真紅眼の黒竜〉の意匠が施された鎧をまとう私が現れる。
〈ロード・オブ・ザ・レッド〉☆8
ATK/2400
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