episode9
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プレイヤーを任されるだけあって実力も相当なものだと考えていいだろう。 私も気を引き締めると、決闘盤を構える。
『決闘!!』
[レンカ]LP4000
vs
[不動]LP4000
「先行はもらいます! 」
手札は上々。 やる気も昨夜のデュエルからだいぶ回復している。 それに、これは真剣勝負だ。 テストプレイだからと言って負けられない。 真っ黒いポンチよのフードを目深に被り、外界からの煩わしい視線をシャットアウトすると集中する。
「いきます! 手札からマジックカード〈紅玉の宝札〉を発動し、手札の〈真紅眼の黒竜〉を墓地に送り、二ドロー! さらに追加エフェクトで〈真紅眼の黒炎竜〉をデッキから墓地に送ります」
「手札交換に、デッキ圧縮……なるほど、堅実な手だ」
「いえ……これだけでは、ないです。 手札から〈|真紅眼の飛竜〉を墓地に送り、マジック〈ワン・フォー・ワン〉を発動! デッキからレベル1〈伝説の黒石〉を特殊召喚し、さらに〈黒石〉のエフェクトを発動! 自身を墓地に送り、デッキから〈レッドアイズ〉を特殊召喚します!
艶やかな漆黒の石が赤く神秘的な光を放つ。 光のカーテンへ覆われた視界に一体のドラゴンのシルエットが浮かび上がった。
「ーー来い、〈真紅眼の黒竜〉!!」
〈真紅眼の黒竜〉☆7
ATK/2400
バサリと力強い羽ばたく音が響き、遅れて強い突風が吹いた。 早速私の代名詞というべきドラゴンが現れ、観衆は目を大きくしていた。
「カードを一枚伏せて、さらに墓地の〈飛竜〉のエフェクトを発動します。 通常召喚を行っていないターンの終わりに自身を除外することで墓地から〈レッドアイズ〉モンスターを特殊召喚します。 出でよ、〈真紅眼の黒炎竜〉!」
〈真紅眼の黒炎竜〉☆7
ATK/2400
白いデュエルコートの床に亀裂が走り、炎が噴き出す。 轟ッと風が唸り、火柱を散らし現れたのは既に私のフィールドに存在しているのと酷似した漆黒の竜。 しかし、大きく広げられた翼を真っ赤な炎が彩っている。
「なるほど。 1ターンで最上級モンスターを二体……さすがはプロデュエリストと言ったところですかね……」
不動博士は興味深そうに私の目の前で羽ばたくドラゴンを見る。 そして、口元に小さく笑みを浮かべるとデッキトップへと指をかけ、ドローした。
「わたしのターン、ドロー。 さて、せっかくエースモンスターを並べてもらったのだからこちらも全力でいかねば失礼か……。 まずは通常魔法〈調律〉を発動させてもらう。 〈調律〉はデッキから〈シンクロン〉と名のつく"チューナー"モンスターを手札に加え、その後デッキトップを墓地へと送る。 わたしが加えるのは〈ジャンク・シンクロン〉
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