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「――そんな」
「普通なら完全決着デュエルを了承させて殺したり、アイテムも金も奪ったり出来るんだが、倫理コードは違う」
「な……何?」
「エロい事し放題だ」
俺の台詞にアスナの顔から血の気が引いていく。
そして部位欠損ダメージで消滅した俺の腕が復元された――手を伸ばして違和感が無い事を確認する。
「ふむ、問題無い様だな……ちなみに、レベルの低い麻痺毒は早くて十分程で切れる――もう動けるだろ?」
アスナはガバッと身を起こして俺から距離を取る。
「勉強になったかな?」
「……ええ、とてもね」
「後、剣は予備も用意しておけ、こうして落としたり奪われたり、折れたりした時が大変だぞ」
そう言って蹴り飛ばした剣を拾ってアスナの方に投げ捨てた。
「……あなたは何がしたいの?」
「……ボスの部屋が見つかったそうだ、俺は行かないからお前は頑張って来い」
「話を逸らさないで」
「別に、単なるお節介だよ、寝る時は宿屋で寝ろ、あそこならシステムで護られてるから、寝てる最中に死ぬ事も変な事もされねーよ」
「……本気で言ってるの?」
「さっさと倫理コードをロックしろ――そっちも実践するか?」
アスナがメニューを開いて倫理コードをロックする。
「――あなたが茅場晶彦なの?」
「俺がこんな壮大なゲームを作れるような奴に見えるか?」
「……見えないわ」
「だよなー、んじゃ、また何処かで会おう、一緒にレベル上げができて楽しかったぜ」
「出来れば二度と会いたくないわ」
「……そりゃ無理な相談だな、お前は男運が無さそうだしな、これまでもこれからも」
「――っ」
心当たりが沢山あるだろうなー。
「まぁ、そう言う訳で、これからも何処かで会うだろう、じゃあな」
俺は闇に紛れてアスナの元から全力で走り去った。
「危ねー、レベリングしてなかったら俺が一方的に串刺しにされてたぜ、早めにクエスト受けてオレンジを緑に戻しとくか」
二日後、第一層のボスが倒され、緑に戻った俺は第二層で思う存分レベルを上げて楽しんだ。
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