4話 興ざめ?
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そこは地獄絵図だった
群がる亡霊が紫電で焼かれ、腐食の魔眼で体が腐らされ、不可視の斬撃で切り刻まれ断末魔の混声合唱を奏でる。
その現況と言える男は満面の笑みで断末魔の音楽を奏でる
その手は止まる事なく更に音量を上げようと熱を込めている
彼は前世の価値観に囚われ、殺傷、暴力はいけないと考えていたが………
一皮向ければ人間なんて獣と一緒だ、足りない、満たされない、満たされたい、飢えていれば礼儀や価値観なんて意味は無いのだ
何を我慢していたのだろう?何故前世の価値観を死んでも尚後生大事にしていたのだろう?
確かに在りし日の自分の人生の骨子になった在り方、尊ぶべき規範であった
蔑ろにしない蔑まないし蔑視もしない……しかし
ここで、そんな下らない道徳心や礼節が何の役に立つ?
だから今はこの狂騒の快楽と蹂躙の愉悦に浸らせて貰おう
もちろん弔いはするし簡易ながらも墓を建てようだから
「行けやヴァルハラァ??」
俺を楽しませろよ
その後、あら方終わったが元に戻る気配が無い
「本当になんだよコレは?」
永劫破壊の超人染みた身体能力で全速力で走り抜けても変化が無い……てか同じところをぐるぐる回ってるだけな気がしてきた……ん?目の前に何故か木の箱が……しかも
「ハーケンクロイツ?何でナチスの物がこんな現代日本の町のど真ん中に?ミリオタの忘れ物か?」
空は首を傾げなからも箱を開けてみる、その中には、ルガーP08とモーゼルC96が綺麗な状態で保存されていた……手紙を添えて
開いてみると一言
『勇気ある君に褒美を』
と
「まぁ良いか、クリア報酬って事で貰っといてやる……使い方は知らねぇが…」
銃を付属していたホルスターに仕舞うと、まるで霧が晴れたかのように風景が変わる、それは見慣れたいつもの光景だ
「けっ、帰るか」
空は結局買い物をせずに家路につく事にした
此処では無い異世界で
彼女は銀髪に青い目のそれは見る物を魅了する美貌の持ち主なのだが……
「いやーまさかあんなあっさりハッチャケるとは人間って面白えー」
口調に品がなく美貌が台無しな残念美人でコタツに入ってテレビを見ている映像は先ほどまでの空の蹂躙劇だ
「まぁ最初の試練はクリアと銃も貰ってくれたみたいだし……次はー彼女かな?」
女性は違うテレビの映像を見ると
2人の女性が映っていた
1人はピンク色の長い髪をした女性
1人は長い銀髪と片目を治療用眼帯で隠してる女性だ
「さぁーて私
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