暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
20:食事は皆で楽しく食べると美味しい。料理にも依るけど……
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
(メルキド)
ケッパーSIDE
この町に新しく美女が仲間に加わったのだが、頗る雰囲気が悪い。
ロロンドさんとロッシさんの激化した対立に加え、紅一点だったピリンさんの対抗馬が現れた事に他ならない。
いや、チェリコさんが新住人となる事に、ピリンさんは動揺してる訳では無い。
問題はリュカさんの行動だ。
今までピリンさん一筋だったのに、新しい女性と出会った途端、人目も憚らず口説き倒し剰え男女の関係に一夜にして成り果てたからだ。
ピリンさんは懸命に平常心を貫こうとし、チェリコさんへの接し方も何時も通りを装ってる。
しかし彼女に対する笑顔は引き攣っており、無理してる事を隠しきれない。
それが解るチェリコさんは、ピリンさんに『私と彼の関係は大人な物よ』と言ってる。
しかし大人な関係が何なのか解らないから、ピリンさんの動揺は収まらない。
そんな雰囲気が極めて悪くなってる町に、雰囲気を悪くさせた元凶が戻ってきた。
ロロンドさんとロッシさんだけで手一杯なので、女性陣とのゴタゴタを解決させてもらうべく、私は帰ってきたばかりのリュカさんに近付く。
するとリュカさんの肩にはスライムが1匹乗っていた!
驚いた私は慌てて剣を抜き身構える。
それを見たリュカさんは「何だお前……やろうってのか?」と流れる様な動作で、私に剣先を向けてきた。
「ち、違います! か、肩に……リュカさんの肩にモンスターが!!」
「スラタンの事か?」
モンスター出現への驚き以上に、リュカさんからの強大な威圧感で震えながら状況を訴えるが、当のリュカさんはスライムを“スラタン”と呼び、緊迫感を感じさせない。
「ねぇリュカ……やっぱりぼくは、ここにいちゃダメなんだよ」
「良いんだよスラタンは僕の友達なんだから!」
私の構えた剣を勢いよく地面に叩き落とすと、自らも剣を納めてスライムと優しい声で会話するリュカさん。
「集団で生活する以上、嫌いな奴や気に入らない奴・気の合わない奴などは必ず存在する。例えその存在を排除していって好きな連中とだけ生活しても、その好きな連中の中から嫌な部分が浮き出てきて排除せざるを得なくなる。そんな生き方していけば、
何
(
いず
)
れは独りぼっちの人生だ。だから集団生活では、好きな人嫌いな人を全部ひっくるめて付き合わなければならない」
まるで全員に言い聞かせる様な台詞を肩に乗るスライムに言い、リュカさんはピリンさんとチェリコさんを呼び寄せる。
「僕の友達のスラタン。彼は悪いスライムで、人間が大好きなんだって。だから他のスライムから苛められるし、この町で暮らす事になった。宜しくね」
「ぼくスラタン。よろしくね」
肩のスライムもリュカさんに続いて挨拶をする。
しかし女性二人の関係が微妙なので、如何なることやら。因み
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ