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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話その2 皇女殿下の亡命生活なのです。
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同盟のOVAに出てくるシミュレーターと格段に質が違う。こんなものが帝国にあったのか。いや、幼年学校にはこんなものはなかった。すると誰かが導入したことになる。


 どういうことだ?まさかとは思うが、まだ転生者がいるのか?いや、わからないな・・・。情報が少なすぎる。


 最初は見ていただけだった皇女殿下も加わるようになった。そして思った。意外と皇女殿下も強い。ファーレンハイトやシュタインメッツを驚かせている。
 そんな日を過ごしている中、皇女殿下から爆弾が投下された。なんと自由惑星同盟に亡命したいという。そんなことをしたら父上がどう思うか?と思っていると、なんともショッキングなニュースが飛び込んできた。ブラウンシュヴァイクやリッテンハイムの陰謀に父上が屈し、爵位奪取、領地没収の沙汰が下ったのだ。やはり皇女殿下のご出生のダメージが響いたのか。だが、いくら何でも急展開すぎるだろ!!
 まずい!!!幸いお金はこういう時のためにフェザーン・マルクやディナールに変えているし、父上から同盟にあちこち匿名口座を設けて多額の金を預けているから大丈夫だ。こういう時のために俺にカードと通帳を持たしてくれている。だが、ぐずぐずしていると追手が来る。
 俺はファーレンハイトやシュタインメッツと話し合った結果、ひとまず4人で自由惑星同盟に亡命することに決めた。なんといっても10歳の少女と13歳の少年では心もとない。暫くは保護者が必要だ。二人とも快く引き受けてくれた。ただし、俺はファーレンハイトやシュタインメッツをいつまでも置いておく気にはならない。こういっては何だが二人ともラインハルトの陣営に必要な人材だ。二人に、それに皇女殿下には悪いが・・・。



帝国歴480年11月6日――
フェザーン商船客室
フェザーン回廊出口、自由惑星同盟領内――。
■ アーダルベルト・フォン・ファーレンハイト
 ようやくフェザーン回廊の出口が見えてきた。それにしてもなんという運命の悪戯だろうか。まさか俺が反徒共、いや、自由惑星同盟に亡命するなど想像もしなかったが、だからと言って皇女殿下の侍従武官として皇女殿下についていくという決意はいささかも変わりはしない。
 帝都に残している家族のことは気にならないわけではない。特に、同じ軍属である妹たちに対する風当たりは強くなるだろう。すまないな、ユリア、アリシア・・・・。
 ゲアハルト星系から、輸送船の定期便で、フェザーンに入れたのは僥倖だった。検問があると言っても、身元証明証書は完璧なものである。もっとも本名ではない。こういう時のために、バウムガルデン公爵が用立ててくださったものを使用しているのだ。

 だが、それからが問題だった。どうやってフェザーンから自由惑星同盟に向かうか。

 フェザーンにおいて、俺はつてを頼
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