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空気を読まない拳士達が幻想入り
第4話 激突、北斗対南斗! 生死を賭けた男達の弾幕ごっこ
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身だ。この程度の障害など覚悟の上の事。寧ろこの俺の魂に火が付いた程だ」

 止めるどころか逆効果であった。一体何のために弾幕を撃ったのか分からなくなってきた。
 そもそも外の世界の人間が弾幕を直撃してほぼ無傷だなんてあり得るのだろうか?
 
「って言うか魔理沙さん……良かったんですか?」
「ま、まぁ……良いんじゃねぇか。私のマスパのお陰で幻想郷の危機は去ったんだしさ」
「それはそうなんでしょうが……あれの後始末、どうするんですか?」

 恐る恐る文が指さす方。それはケンシロウとシンの後方に位置する建物……だった残骸の数々であった。
 どうやら魔理沙が放ったマスタースパークの射線上にあった建物が軒並み巻き添えを食らい、その結果崩壊してしまったようだ。
 まともに残っている建物は射線上には一件もない。

「えっと……そのぉ……」
「あんたが放った弾幕なんだからあんたが責任を取りなさいよね。私は関係ないけど」
「あ、私これから記事の作成がありますので失礼しますね」
「こ、この薄情者! こうなったら……おい、お前ら! これの原因はお前らなんだからお前らも手伝って―――」

 このまま一人で後始末をするのは至極大変。しかし、霊夢も文もすたこらさっさとその場を後にしだしていた。となれば後は外の世界からやってきた拳士達に頼むしかない。

「……あれ? あいつら……何処行ったんだぜ?」

 既に拳士達の姿も忽然と消えてしまっていた。この場に残っているのは最早魔理沙一人だけなのであった。
 
「ち……畜生! 幻想郷は救われても、私はちっとも救われてないんだぜぇぇぇぇ!」

 天を仰ぎ、嘆きの絶叫を叫ぶ魔理沙であった。因みに、この後弾幕ごっこの後始末はしっかりこなしたと言うのでご安心を。




     ***




【文々。新聞 第1号】

『複数の亜人、人里にて出没! 被害甚大との事』

 本日未明、幻想郷を騒がせている外から来たと噂されている例の亜人達がついに人里に出没すると言う事態が発生した。
 筆者の調査によるとこの亜人はどうやら複数存在しており、その亜人同士は互いに争い憎み合っている関係であったらしく、そのせいで人里全体に甚大な被害が出たとの報告が出ている。
 幸い、死者並びに怪我人の報告はなく、家屋の倒壊だけの被害で済んだのは奇跡と言えるであろう。
 今後も当新聞は幻想郷を騒がせる亜人達の追跡を続行。更なる真相の究明に尽力する所存である。


書記 射命丸 文




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