第4話 激突、北斗対南斗! 生死を賭けた男達の弾幕ごっこ
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次兄トキが動いた。
「助かったぜ。あんたがあれを止めてくれたら幻想郷は安心だ」
「任せよ。私の拳は柔の拳。激流に抗うのではなく激流に身を任せdゴフッ!!」
セリフを言い終わる前に盛大に吐血し、その場に倒れ伏してしまった。北斗の次兄トキ。戦わずして死す―――
「何で肝心な時に吐血してんだこの半病人はよぉぉぉ!」
盛大に絶叫する魔理沙。最早打つ手がない。霊夢は異変ではないと言って動こうとしないし、北斗の次兄は吐血した為に戦闘不能状態。パパラッチ天狗は頼るだけ無駄。最早このバイオレンスな空間を打破できるのは魔理沙しかいない。
(やるしかねぇ……私の弾幕でこの破壊活動を止める他ない。私が幻想郷を救うしかないんだぜ!)
下唇を噛みしめ、魔理沙は歩み寄る。実際ケンシロウ達と戦った事はないが勝算はかなり低めに感じられた。そもそもこいつらに弾幕が通用するかどうかすら怪しい。
だが、詮索は後回しだ。今はこの二人を止める事が最重要と言えた。
「フハハハハ、そろそろ決着をつけるぞ、ケンシロウ!」
「望むところだ、シン!」
「いい加減にしやがれお前ら! 【恋附!マスタースパーク】」
魔理沙が技名を叫び、懐から取り出すは携帯にとても便利なミニマムサイズの八卦炉。其処から七色の極太ビームが盛大に放たれる。まるでレーザービームでも打っているかのような音と共にその極太ビームはさっきまで激闘を繰り広げていたケンシロウとシンをすっぽりと包みこんでしまった。
その際に二人の断末魔が聞こえた気がしたが、この際そこには目を瞑っておくとしよう。
「効いた……な、なぁんだ! 初めからこうすりゃ良かったんじゃねぇか。弾幕が効くんならこれからは安心だな。うんうん、やっぱり弾幕はパワーだぜ」
「成程、それが弾幕と言う物か」
「あぁ、そうだぜ……へ?」
ふと、魔理沙は先ほどの声に違和感を感じた。そんな筈がない。この声の主が居る筈がない。恐る恐る声のした方へと首を向ける。
其処には信じ難い光景が映し出されていた。
「恐るべき拳法だ。魔理沙も相当な使い手のようだな」
「ふっ、この俺に手傷を負わせるとは、女の身でありながら油断ならぬな」
其処には、魔理沙のマスタースパークを受けたにも関わらず大したダメージを受けていないケンシロウとシンの両名が魔理沙を睨んで立っていた。
どうやら折角決着をつけられる寸前だった場面に水を差されたのが相当腹立たしく思っているようにも思える。
「な、何でお前ら……私のマスパを食らってその程度のダメージで済んでるんだぜ?」
「別に大した事はない。俺達は生まれたころから暗殺者として生きて来たのだ。この程度の事で倒れる程柔な体ではない」
「仮にも幻想郷を支配しようと勇んで来た
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