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空気を読まない拳士達が幻想入り
第4話 激突、北斗対南斗! 生死を賭けた男達の弾幕ごっこ
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「心折れるの早すぎだろお前! それでも博麗の巫女かよ!?」

 博麗の巫女がすっかりシンに飼い鳴らされてしまった決定的瞬間であった。

「見たかケンシロウ。この俺の力の前では幻想郷の住人など足元にも及ばん。これが俺とお前の力の差と言うものだ」
「シン、貴様……」
「ケンシロウ。この俺にあってお前にない物。それは【欲望】【執念】そして【金】と【権力】だ」
「後半二つ嫌に生々しいですね」
「ってか、それって力って呼んで良い物なのか?」

 本人は誇らしげに語ってはいるが実際それは力としてはどうなのか甚だ疑問だったりする。

「ケンシロウ。この俺の力を持ってすれば貴様をこの幻想郷から追い出し元の世界に叩き返す事など造作もない事よ」
「な、何だと!?」
(あ、それはちょっとお願いしたいんだぜ)

 さりげなくそう願う魔理沙だった。

「だが、金や権力で貴様を葬っても面白くはない。それに此処は幻想郷。ならば、幻想郷のルールに則った方法で貴様を血祭に挙げてやる」
「幻想郷のルールに則った方法だと!?」
「聞けばこの幻想郷では古来より【弾幕ごっこ】と言う決闘方法があるそうではないか。何でも妖怪や神を相手に人間が戦えるように構築された戦いだとか……まぁ、俺達にとってみれば必要のないルールではあるがな。其処でだ!」

 ビシッとケンシロウを指さしてシンは豪語する。その言葉には自信と余裕、更には熱い闘志が宿っていた。

「ケンシロウ。この俺と弾幕ごっこで勝負しろ!」
「はぁぁぁ!?」

 突然の発言に魔理沙が声をあげてしまった。と、言うのも外から来た人間が弾幕なんて撃てる筈もないし、弾幕を撃てないのに弾幕ごっこで決着をつけるとかがそもそもおかしいと言える内容なのであった。

「おいおい、お前外から来た奴だろ? なのに弾幕なんて撃てるのかよ?」
「ふっ、愚問だな。この俺も南斗聖拳を極めし者。弾幕の一つや二つ簡単に出せる」
「何だろう。こいつの言ってる弾幕と私の知ってる弾幕が、明らかに食い違ってるような気がしてならないぜ」

 心配そうになる魔理沙だった。そして、多分その心配は現実の物になるかもしれない。とだけ言っておく。

「どうだケンシロウ。この勝負受けるか? それとも貴様では弾幕ごっこでは俺に勝てんかなぁ?」
「良いだろう。貴様のその挑戦受けて立つ。北斗神拳は如何なる挑戦も受ける」
「いや、だからさぁ! ケンも外の世界から来た奴だろ? 弾幕撃てるのか?」
「例え99%勝ち目がなくとも戦うのが北斗神拳伝承者の宿命。ならば、この弾幕ごっこから逃げる訳にはいかん!」
(駄目だこりゃ。話全く聞いてないし言ってる事もさっぱり分からない。こりゃもう私じゃ止められねぇよ)

 最早諦めたのか早々に匙を投げ
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